キリスト教史年表(T)

                   作成者:川上純平(2005年4月〜8月)

紀元前1950年頃

2000B.C.

古代パレスチナ族長時代(アブラハム・イサク・ヤコブ)

   1700年頃

ヤコブ一族がエジプトに移住

1280年頃

モーセによるエジプト脱出、荒野放浪

   1220年頃

ヨシュアによるイスラエル民族のカナン占領

   1207年

 

 

パレスチナにおける民族集団としての「イスラエル(ヘブライ語で『神が支配する』の意味)」が存在(エジプト王メルエンプタハ〔メルネプタ〕のイスラエル碑より)

1200年頃〜

1020年頃まで

士師時代(デボラ・ギデオン・サムエルら)

1060年頃

ペリシテ人がパレスチナに進出する。

1050年頃

アフェクにおいてイスラエルが敗北・シロの陥落

1020年頃

イスラエル統一王国時代

1020年頃〜

サウル王・ダビデ王・ソロモン王時代、ヤハウェ資料成立

957年

エルサレム神殿建設、

922年

ヤロブアムの反乱、王国の分裂

紀元前10世紀頃〜

紀元前6世紀頃

 

南ユダ王国

北イスラエル王国

(預言者イザヤ・エレミヤ・エゼキエル・ミカが活躍)

(預言者エリヤ・エリシャ・アモス・ホセアが活躍)

720年

 

 

 

アッシリア王シャルマナサル5世の侵攻によりサマリアが陥落・指導者の捕囚・北イスラエル王国滅亡。

705年

エルサレム軍備拡張、異教的慣習の撤廃が行われる。

 

701年

ユダ王国アッシリアの属領となる。

 

626年

新バビロニア(カルデア)王国がアッシリアより独立

 

612年

 

 

新バビロニアによりアッシリア滅亡・首都ニネベが破壊される。

 

597年

 

バビロニア王ネブカドネツァル2世の第1次ユダ侵攻、エルサレム陥落、第1次バビロニア捕囚。

 

586年

 

ネブカドネツァル2世の第2次ユダ侵攻、エルサレム陥落、ユダ王国滅亡、第2次バビロニア捕囚。

 

     539年

ペルシャ王キュロスがバビロニアとフェニキア征服

捕囚民が本国へ帰還開始、エルサレム神殿再建開始

520〜515年

エルサレム第二神殿再建

   紀元前5世紀頃   

預言者ハガイ・ゼカリアが活躍。

エズラ・ネヘミヤの改革

    427年

古代ギリシアの哲学者プラトン生まれる。

紀元前4世紀頃

 

 

モーセ五書が正典とされ、ユダヤ教成立

アレクサンドロスによりペルシャ帝国滅亡、エルサレムが占領される。

ヘレニズム時代始まる。

  384年

古代ギリシアの哲学者アリストテレス生まれる。

   紀元前3世紀頃

 

アレクサンドリア図書館が設立され、エジプトでセプチュアギンタ(七十人訳聖書)が着手される。

    198年

パレスチナがシリアのセレウコス王朝に統治される。

    167年

エルサレムが占領され、ユダヤ教徒による迫害がなされる。

    164年

ユダ・マカバイがエルサレムを奪い返し、神殿を清め直す。

    143年

シモン・マカバイがユダヤを独立させる。

紀元前2世紀中頃

サドカイ派、ファリサイ派、エッセネ派(クムラン教団を含む)が起こる。

      63年

 

ローマ帝国のポンペイウスがエルサレムを占領し、ユダヤがローマ帝国の属領となる。

          44年

ローマ皇帝カエサルの暗殺

     40年

ヘロデがユダヤ王となる。

     27年

ローマ皇帝オクタウィアーヌスがアウグストゥスの称号を受ける。

      4年

ヘロデ大王没

紀元前4年頃

イエス誕生

   紀元18年

(A.D.18)

カイファ(カヤパ)大祭司となる(〜36年)

 

     26年

ポンテオ・ピラトがユダヤ総督となる(〜36年)

     28年

洗礼者ヨハネの活動、イエスが洗礼を受ける

     30年頃

イエスの十字架刑、キリスト教、エルサレム教会の誕生

     32年頃

ステファノの殉教(使徒言行録)

     33年頃

パウロの回心

       48年頃

エルサレムにて使徒会議開かれる。

パウロ伝道旅行開始

     50年頃

パウロにより「テサロニケの信徒への手紙一」が執筆される。

     64年

ローマの大火、皇帝ネロによるキリスト教迫害

    60/4年頃

パウロ、ペトロの殉教

66年

ユダヤ戦争が起こり、ローマ軍によりエルサレム陥落(70年)

73年

マサダ要塞の陥落

70〜80年代

共観福音書(マタイ、マルコ、ルカ)成立

   90年

ユダヤ教がヤムニア会議にて旧約聖書正典を成立させる。

  90年代

ヨハネによる福音書成立

  95年頃

ローマ皇帝ドミティアーヌスによるキリスト教迫害

紀元1世紀末

教会生活の規定を記した指導書『ディダケー(12使徒の教訓)』が執筆される。

132年〜135年

バル・コクバによる第2次ユダヤ戦争が起こる。

     135年頃

グノーシス主義が盛んになる。

    140年頃

マルキオン、ローマで活動

    144年

マルキオンがキリスト教会から破門される。

    150年頃

リヨンのエイレナイオスがグノーシス主義と対決した『対異端駁論』を記す。

    160年頃

ユスティノスが『トリュフォンとの対話』(ギリシア語でユダヤ人向けに書かれたキリスト教弁証書)を記す。

        165年

ユスティノスがローマで殉教

    185年頃

ゲルマニアにキリスト教が入る。

    197年

 

テルトゥリアヌスがローマ帝国の迫害に対して法的な観点からキリスト教を弁護した『護教論(「弁証書」)』を記す。

200年頃

エデッサが東シリアのキリスト教の中心地となる。

  200/2年

アレクサンドリアのクレメンスがキリスト教の哲学に対する関係を扱った『ストロマテイス』を記す。

  204/5年

新プラトン主義の創始者プロティノスがエジプトで生まれる。

     3世紀初

ローマのカタコンベ(地下墓地)にキリスト教壁画登場

220年頃

キリスト教がペルシャ、アラビアに浸透

    230年頃

 

オリゲネスが「キリスト教最初の教義学」と言われる『諸原理について(「原理論」)』を記す。

250年

デキウス帝によるローマ帝国最初の全国的規模のキリスト教大迫害

    250年以後

西ゴート族のキリスト教化始まる。

    258年

カルタゴの主教キプリアヌス殉教

     4世紀前半

エチオピアにキリスト教が伝わる。

303年

ディオクレティアヌス帝による大迫害(〜313年)

    313年

コンスタンティヌス帝のミラノ寛容令(勅令)によりキリスト教公認される。

    325年     

ニカイア公会議(第1回世界教会総会議)。ニカイア信条成立。

330年

 

          

コンスタンティヌス帝が首都をローマからビザンティウムへ移し、コンスタンティノポリス(現在のイスタンブール)と改名。ローマの聖ピエトロ(ペトロ)大聖堂が建立される。

    371年頃

ニュッサのグレゴリオスが主教となる。

374年

アンブロシウスがミラノの主教となる。

    381年

コンスタンティノポリス総会議(第2回世界教会総会議)。ニカイア・コンスタンティノポリス信条成立

    386年

アウグスティヌス回心

    392年

テオドシウス帝がキリスト教を国教と定める。

  395年

ローマ帝国東西に分裂

396年

アウグスティヌスがヒッポの司教となる。

397年

カルタゴ会議において正典が決定される(新約聖書27巻、旧約聖書44巻)。

398年

クリュソストモスがコンスタンティノポリスの大主教となる。

4世紀末以降

アンブロシウス(アンブロージョ)聖歌(ミラノ聖歌)が歌われる。

エジプトでコプト教会が成立

    400年頃

アウグスティヌスが『告白』を執筆

404/5年  

ヒエロニムスがヴルガタ訳聖書を完成させる。

 411年  

ドナトゥス派が異端とされる。

413/26年

アウグスティヌスが『神の国』を執筆

    430年

アウグスティヌス没する。

    431年

エフェソ公会議(第3回世界教会総会議)

    449年頃

アングロ、サクソン族、ゴート族、ブリタニア(イギリス)に侵入

    451年

カルケドン公会議(第4回世界教会総会議)。カルケドン信条が成立

    476年

西ローマ帝国滅亡。キリスト単性論論争(〜681年)

    486年

クローヴィスがフランク王国を統一。

 496/98年    

クローヴイス1世が受洗、フランク族がキリスト教化される。

    527年

東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世が即位(〜65年)

    529年

ベネディクトウス、モンテ・カシーノに修道院を開く。

    535年

インド、セイロンにキリスト教が伝わる。

553年     

第2コンスタンティノポリス公会議(第5回世界教会総会議)。

563年頃

大コルンバヌスがアイオナ島に修道院を設立し、スコットランドに宣教。

    589年    

トレドー公会議が開かれ、「フィリオクエ」(「聖霊が父と子から発出する」と信条において唱えること)が成文化される。

590年

教皇グレゴリウス1世が即位(〜604年)

    596年

カンタベリーのアウグスティヌス、アングロサクソン族伝道に派遣される(イギリス伝道)。

    600年

ローマにスコラ・カントルム(聖歌隊のための学校)創立

    604年

セント・ポール大聖堂建立

614年

ペルシャ軍によるエルサレム陥落

622年

     

     

回教紀元(マホメットのヘジラ暦:イスラム教で言うところの紀元)の始まり。

キリスト単意説論争始まる(〜681年)

635年

     

 

ネストリウス派(キリスト教の一派で異端とされ、イスラム教文化と影響を及ぼしあった:「アッシリア教会」「景教」とも言う)が唐の都、長安に伝えられる。

637年

イスラム軍がエルサレムを占領

     657年頃

礼拝でパイプ・オルガンの使用始まる。

 668年以降

景教が統一新羅(後の朝鮮半島)に伝わる。

680/1年

第3コンスタンティノポリス公会議(第6回世界教会総会議)

    711年

イスラム軍が西ゴート王国を征服し、スペインを支配する。

726年

イコン論争(画像論争)始まる。

    736年

中国の景教の僧が日本を訪れる。

751年

ピピン、フランク国王となる、カロリング王朝始まる。

    756年

ピピンがイタリア中心部の国土を教皇に提供、「教皇領」の始まり。

     768年

カール1世がフランク王となる。

    780年

 

東ローマ皇帝コンスタンティヌス6世即位(〜797年)、イコン信仰復活。

781年

唐の「大秦景教流行中国碑」が建てられる。

787年

第2ニカイア公会議(第7回世界教会総会議)

    789年

ノルマン人がブリタニア(イギリス)に上陸

8世紀

ガリア聖歌、モサラベ(スペインのアラブ化されたキリスト者)聖歌が歌われる。

    800年

カール大帝がローマ教皇レオ3世より西ローマ皇帝の冠を授けられる。

    800年頃

ローマ聖歌(グレゴリオ聖歌)が歌われる。

    830年頃

 

パスカシウス・ラドベルトゥスが聖餐論についての著作『主の肉体と血について』を執筆し、後の化体説の素地を作る。

844年

聖餐論争が始まる。

9世紀中頃

最初のポリフォニー(多声音楽)、平行オルガヌムが起こる。

    869年

 

 

 

スラヴ人への伝道を行なったキュリロスがローマに行き、教皇よりスラヴ語による礼拝を行う許可を受ける。

第4コンスタンティノポリス総会議(西方の認める第8回世界教会総会議)

879年

コンスタンティノポリス会議(東方の認める第8回世界教会総会議)

871年

イングランド王アルフレッド大王即位(〜901年)

    880年

ロシアにキエフ公国成立

    911年

ノルマンディ公国創建

    962年

 

神聖ローマ帝国が創建され、ドイツ王であったオットー大帝がローマで帝位を授けられる。

    988年

ロシアのウラジミール1世がキリスト教に改宗する。

    989年

 

 

ロシアのウラジミール1世が東ローマ皇帝バシリウス2世の妹と結婚し、ギリシア正教(東ローマ帝国〔ビザンティン帝国〕の教会、東方正教会の一つ)を国教とする。

    995年

ノルウェー王オーラフ1世がノルウェーにキリスト教を導入する。

B.C.before Christ(キリスト以前、紀元前),

A.D.anno Domini(キリスト紀元後、西暦)

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