キリスト教史年表(W)

                                          作成者:川上純平(2005年10〜11月)

紀元1901年

 

 

ヘルマンが『倫理』を執筆。

クリスチャン・カレッジ女英学塾(津田塾大学の前身)が津田梅子によって創設される。

アメリカ人宣教師チャールズ・エルマー・カウマンと、メソジスト派を脱退した伝道者の中田重治が中央福音伝道館(東洋宣教会)及び東京聖書学院(後のホーリネス東京聖書学校)を開設し、超教派の伝道集会を行ない、伝道者を養成した。

植村正久・海老名弾正の福音主義論争(〜1902年)始まる。

田中正造が足尾鉱毒事件で天皇に直訴

1902年

トレルチ『キリスト教の絶対性と宗教の歴史』執筆

小崎弘道がハワイ伝道に出発する。

1903年

ドイツの新約聖書学者エルンスト・フックス生まれる。

ブルームハルト没

アメリカで「社会的福音」が提唱される。

聖学院神学校(「聖学院」の前身)がディサイプル派(「基督教会」)の宣教師ハービー・フーゴ・ガイによって外国人クリスチャン伝道教会の方針を基盤として創立される。

「日本YMCA同盟」(日本キリスト教青年会同盟)成立

1904年

 

  

 

 

 

 

マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』執筆

イギリス聖公会宣教師チャールズ・フリーア・アンドルーズがインドに到着。

専門学校令により同志社神学校が認可される。

植村正久によって日本基督教会認可の神学校である東京神学社が創立される。

1905年

アルベルト・アインシュタインが「相対性理論」を発表する。

「フランス・プロテスタント連合」成立

東京YWCA創立される。

女子聖学院創立される。

河辺貞吉によって「大阪伝道学館」(学校法人「大阪基督教学院」の前身)が創立される。

日本で教会焼討事件(日比谷焼打事件)起こる。

1906年

 

 

 

 

ドイツの神学者ディートリッヒ・ボンヘッファー生まれる。

ドイツの神学者アルベルト・シュヴァイツアー『ライマールスからヴレーデまで‐イエス伝研究史』執筆。

Japan Kindergarten UnionJKU「日本幼稚園連盟」)がアメリカン・ボード婦人宣教師アニー・リオン・ハウの提唱で、日本在住の保育に関係する新教各派の外国人宣教師の連絡統一機関として発足し、後に日本の保育者も参加。

スイスのジュネーヴで政教分離決議される。

1907年

 

ローマで「世界日曜学校協会」が組織される。

イギリスの神学者ピーター・ティラー・フォーサイスと英国国教会司祭レジナルド・ジョン・キャンベルが論争を行なう。

韓国でリバイバル運動(大復興会)起こる。

「日本日曜学校協会」設立される。

日本メソジスト教会成立する。

神戸神学校創立される。

1908年

聖心女子学院(聖心女子大学の前身)がイエズスの聖心会修道女によって創立される。

波多野精一『基督教の起源』執筆

1909年

賀川豊彦がスラム伝道を始める。

ルーテル神学校(日本ルーテル神学校の前身)創立される。

   1910年

フロイト『精神分析』執筆

オランダが共和国となり、カトリック国教制を廃止。

スイスのバーゼルで政教分離決議される。

「エディンバラ世界宣教会議」が開かれる。

「神の愛の宣教者修道会」創立者マザー・テレサ生まれる。

イギリス領南アフリカ連邦が成立する。

キリスト教主義の男子校10数校により、「基督教教育同盟会」が組織され、初代会長を同志社総長であった原田助とし、第1回総会が同志社で開催される。

日韓併合がなされる。

1911年

   

 

 

 

 

 

 

 

カール・バルトがスイス、ザーフェンヴィル教会の牧師となり(〜1921年)、同時に労働運動の問題に関わり始める。

ドイツ総選挙で社会民主党が勝利する。

「インド・ビルマ・セイロン宗教協議会」発足

宣教師デフォレスト没

聖公会神学院が日本聖公会によって創立される。

九州学院がアメリカ一致ルーテル教会の宣教師チャールズ・ラファイエット・ブラウンによって創立される。

西田幾太郎『善の研究』執筆

1912年

ドイツの神学者ゲアハルト・エーベリンク生まれる。

台湾基督教長老教会組織される。

清朝が滅亡し、中華民国成立。

同志社神学校が神学部となる。

本多庸一没

1913年

   

 

 

 

 

ドイツの哲学者エドムント・フッサール『純粋現象学』執筆

アルベルト・シュヴァイツアーが医師、宣教師としてアフリカで医療伝道を始める。

宣教師グリーン没

上智学院(上智大学の前身)がイエズス会のドイツ人宣教師ヘルマン・ホフマンによって開校される。

1914年

   

 

 

 

 

 

 

第1次世界大戦が勃発(〜1918年)し、皇帝ヴィルヘルム2世の戦争政策を、ハルナックやヘルマンらの神学者たちを含む93人のドイツ知識人が支持する。

93人のドイツ知識人の支持に対してバルトが抗議の意をドイツの神学者マルティン・ラーデ宛の私信で表明し、またヘルマン宛に質問状を送る。ラーデはその私信をバルトの同意を得ずしてレオンハルト・ラガーツを通じて『新しい道』誌に発表。

ティリッヒが第1次世界大戦の従軍牧師として西部戦線に勤務。

インドのキリスト教神秘主義者サドゥ・サンダー・シンがネパールで宣教をする。

梅光女学院創立される。

1915年

カール・バルトがスイス社会民主党に入党する。

韓国で延世大学の前身が、アメリカの長老派教会宣教師ホリス・グラント・アンダーウッドによって創立される。

1916年

 

 

スイスの言語哲学者フェルディナン・ド・ソシュールの『一般言語学講義』が出版される。

西南学院がアメリカ南部バプテスト教会によって創立される。

1917年

   

 

 

 

 

 

ドイツの神学者ルドルフ・オットー『聖なるもの』執筆

ゼーデルブロム『神信仰の生成』執筆

ロシアで3月革命、11月革命が起こり、レーニンが政権を掌握する。

「東洋宣教会」が日本ホーリネス教会と改称する。

平和学園が白十字会によって病弱児の健康教育のために江原素六を初代校長として創立される。

1918年

   

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツのオズワルト・シュペングラー『西洋の没落』執筆

ドイツ革命が起こる(〜1919年)。

ソビエト社会主義共和国(ソ連)で教会財産没収、宗教教育禁止される。

内村鑑三ら再臨運動が開始する。

東京女子大学がアメリカとカナダのプロテスタント6教派(北部バプテスト、カナダ・メソジスト教会、米国メソジスト教会、長老派教会、改革派教会、キリスト教会)の代表と日本側有志の協力によって新渡戸稲造を学長として創立される。なお、青山女学院、フェリス女学校、女子学院、東洋英和女学校などの各学校の高等部及び高等科は、この時、東京女子大学に合併された。

東京大学教授でキリスト者であった吉野作造らによる大正デモクラシー(19世紀後半から20世紀初頭における国家主義勢力強化に対する民主主義思想運動)起こる。

1919年

カール・バルトが『ローマ書(ローマの信徒への手紙の講解書)』(第1版)を出版。

ティリッヒがベルリンのカント協会で「文化の神学の理念について」と題して、初めてその基本的思想を公開講演。

ティリッヒとバルトがドイツ・タンバッハでの「宗教的社会主義者会議」で講演を行なう。

ドイツ革命によりドイツ帝国が崩壊、ワイマール共和国成立によってドイツ共和国憲法(ワイマール憲法)が公布される。

韓国で3・1独立運動起こる。

日本軍により韓国提岩里教会焼き討ち事件起こる。

安中教会の牧師であった柏木義円が『上毛教会月報』にて組合教会の朝鮮伝道を教化(キリスト教化)であると同時に、政府の同化政策(自国の文化を強制的に押しつけること)への加担、臣民化(日本化)であると批判する。

救世軍の社会鍋が街頭に置かれ始める。

 中学関東学院(後の関東学院)が坂田祐を院長として設立される。

    1920年代

 

1920年

黒人霊歌(アフロ・アフリカン・スピリチュアル)に代わって黒人のゴスペル・ミュージックが歌われるようになる。

「スイス福音教会連盟」成立

「世界日曜学校大会」が東京で開催される。

賀川豊彦『死線を越えて』執筆

同志社大学の設立が認可され、同校神学部は文学部神学科となる。

聖路加国際病院付属高等看護学校(聖路加看護学園の前身)がアメリカ聖公会医療宣教師で、聖路加国際病院院長のルードルフ・ボリング・トイスラーによって設立される。

南洋諸島に向けて小崎弘道を団長とする「南洋伝道団」が組織され、トラック島及びポナペ島に日本人宣教師が派遣される)。

「国際連盟」成立

1922年

 

バルト『ローマ書』(第2版:)が出版され、ヨーロッパの神学界に衝撃を与える。

「ドイツ福音主義教会連盟」結成(「ドイツ福音主義教会」“Deutsche Evangelische KircheDEK〉の前身)

「古プロシア福音教会」成立(「古プロシア同盟の福音主義教会」)

ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)成立宣言

北京で反キリスト教運動高まる。

京都で全国水平社が創立される。

東奥義塾が教育家、政治家である笹森順造を初代塾長に迎えミッションスクールとして新たに創立される。

西南女学院がアメリカ南部バプテスト教会の九州伝道開始満30年を記念して宣教師ジョン・ハンスフォード・ローによって創立される。

近江兄弟社学園創立

1923年   

 

エルンスト・トレルチ没

バルト「キリスト教世界」誌でハルナックと神学論争をする。

バルト、ブルトマン、スイスの神学者エミール・ブルンナー、エドゥアルト・トゥルナイゼン、ドイツの神学者フリードリッヒ・ゴーガルテン、ゲオルク・メルツらを中心とした「弁証法神学」運動が起こり、『時の間』誌が発刊される(〜1933年)。

アメリカで根本主義対近代主義神学論争起こる。

イスラエルの宗教哲学者マルティン・ブーバーが『我と汝』を執筆

「インド・ビルマ・セイロン・キリスト教協議会」が組織される。

「日本基督教連盟」(〜1941年)成立

日本で最古のキリスト教関係学術誌である『基督教研究』が同志社大学より発刊される。

ネパールが独立する。

関東大震災が起こり、朝鮮人が虐殺される

1924年

 

ブルンナー『神秘主義と言葉』執筆

関西聖書神学校が御影聖書学舎として設立される。

清心高等女学校(ノートルダム清心学園の前身)がカトリック女子修道会のナミュール・ノートルダム教育修道会によって設立される。

1925年

ゼーデルブロムがストックホルムで「生活と実践世界会議」を開く。

「カナダ合同教会」成立

植村正久没

アドルフ・ヒトラー『わが闘争』発刊される。

イギリスでBBC(イギリス放送協会)が宗教放送を開始する。

治安維持法公布される。

1926年

ブルトマン『イエス』出版

ティリッヒ『カイロスとロゴス』『現代の宗教的状況』『魔的なもの(デモーニッシュ)』出版

ドイツの神学者ユルゲン・モルトマン生まれる。

九州女学院創立

1927年

ハイデッガー『存在と時間』執筆

ローザンヌで「第1回信仰と職制世界会議」開催される。

ボンヘッファーが『聖徒の交わり』出版

山室軍平が日本救世軍司令官となる。

高倉徳太郎が『福音的基督教』執筆

大塚節冶が「危機の神学とエミル・ブルンネル(※エミール・ブルンナー)」を同志社大学が発行している『基督教研究』に掲載する。

関東学院創立される。

1928年

ドイツの神学者ヴォルハルト・パネンベルク生まれる。

1929年

 

 

 

 

ティリッヒがフランクフルト大学哲学教授となり、ドイツ社会民主党に入党する。

バチカン市国が成立する

イギリスの哲学者アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドが『過程(プロセス)と実在』を出版

ソ連で憲法が修正され、礼拝の自由が与えられる。

アメリカの黒人牧師で、公民権運動指導者のマーティン・ルーサー・キング生まれる。

フィリピン合同福音教会が組織される。

「フィリピン全国キリスト教協議会」が教会の相互協力のために組織される。

「日本基督教連盟」が「神の国運動」(〜1933年)の名の下に全国伝道を決議

文部省が「宗教団体法案」を発表したが、法案反対運動が起こる。

恵泉女学園が河井道によって創立される。

「第1回基督教幼稚園大会」が軽井沢で開催される。

世界経済恐慌始まる。

   1930年

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツで総選挙が行なわれ、ナチス党が大量に進出する。

ゼーデルブロムにノーベル平和賞が与えられる。

スウェーデンの神学者グスタフ・エマヌエル・ヒルデブランド・アウレン『キリスト教の贖罪論』を出版。

スウェーデンの神学者アンダーズ・テオドール・サムエル・ニグレン『アガペーとエロス』を出版。

ハルナック没

バルトがドイツのボン大学教授となる。

ラインホールド・ニーバーがユニオン神学校教授となる。

「シャム・キリスト教協議会」組織される(シャムは現在のタイ)。

ポーランドの聖フランシスコ修道会コルベ司祭が長崎に来日し、カトリック月刊誌『聖母の騎士』を創刊する。

明治学院神学部と東京神学社が合併し、日本基督教会設立の日本神学校となる。

内村鑑三没

1931年

   

チューリッヒ聖書刊行

バルト『知解を求める信仰』発刊

バルトがドイツ社会民主党に入党

ヘルムート・リチャード・ニーバーがエール大学神学部教授となる。

満州事変起こる。

柏木義円が日本の戦争政策を批判、以後、『上毛月報』がしばしば発禁処分を受ける(〜1936年)。

「基督教保育連盟」成立

1932年

ドイツ・キリスト者運動起こる。

バルト『教会教義学』(〜1967年)第T巻第1分冊出版

グレゴリオ大学に神学部創設

ティリッヒ『社会主義的決断』を出版し、ヒトラーを批判する。

ラインホールド・ニーバーが『道徳的人間と非道徳的社会』を

執筆

無教会主義者で経済学者の矢内原忠雄が『マルクス主義とキリスト教』発刊

日本で上智大学学生靖国神社参拝拒否事件起こる。

南山中学校(南山学園の前身)がカトリックの神言修道会司祭ヨセフ・ライネルスによって創立される。

日本で5・15事件起こる

日本の傀儡国家である満州国が建国される。

1933年

 

ヒトラーが独裁権掌握し、「国際連盟」を脱退する。

ナチス・ドイツによる迫害が始まる。

ナチスが「アーリア条項」を発布する

ドイツ教会闘争起こる(ドイツ・キリスト者とそれに対する告白教会との闘い 〜1945年)

ドイツの神学者マルティン・ニーメラーがヒトラーの教会支配と戦うために「牧師緊急同盟」を結成。

ドイツ福音主義教会(Deutsche Evangelische KircheDEK)が組織されるが、ドイツ・キリスト者が指導権を掌握してしまう。

バルトがナチス批判の論文『今日の神学的実存』を記し、ヒトラーに送りつける。

バルトが大学の礼拝説教で「イエス・キリストはユダヤ人であった」と語り、数人の聴衆が憤慨する。

ブルトマンがナチスのアーリア条項に対して、マールブルク大学の同僚と共に反対の意見を表明する。

ブルトマンが論文集『信仰と理解』Tを出版。

ボンヘッファーが「指導者概念について」と題してのラジオ講演の中でナチス批判を行なう。

ドイツの聖書学者ヴァルター・アイヒロットが『旧約聖書神学』(全3巻から成る 〜1939年)第1巻を出版。

カトリック教会教皇庁がナチス・ドイツと協約を結ぶ

ティリッヒがナチスによりフランクフルト大学を解職され、アメリカに渡り、ラインホールド・ニーバーの尽力でニューヨークのコロンビア大学客員講師及び、ユニオン神学校客員教授となる。

酪農義塾(酪農学園の前身)が黒沢酉蔵によって創立される。

創立される。

清水国際学園の前身である清水裁縫女学校及び清水商業女学校がメソジスト系クリスチャンの市毛金太郎と市毛道によって創立される。

日本が「国際連盟」を脱退する。

1934年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツ福音主義教会(DEK)内にあって、ナチズムとドイツ・キリスト者に抵抗し、正しい信仰告白を行なうために「告白教会」が成立する。

バルトの草案による「バルメン宣言(ドイツ福音主義教会の今日の情勢に対する神学的宣言)」が採択され、ナチスの政策に反対する態度が「聖書において証言されているイエス・キリストのみが我々の聞くべき神の唯一の言葉である」という内容を始めとする6か条で示される。

バルトがヒトラーへの忠誠を拒否し、ボン大学を停職となる。

ドイツの神学者エバハルト・ユンゲル生まれる。

スイスの深層心理学者カール・グスタフ・ユングが『元型と集合的無意識(普遍的無意識)』を出版

タイ・キリスト教団の前身で、タイ・プロテスタント最大の教派であるシャム・キリスト教団が創設される

日本で文部大臣が神社参拝を要求

1935年

 

バルトの『我信ず(Credo)』出版される。

バルトがスイスのバーゼル大学教授となる。

ボンヘッファーがフィンケンヴァルデの牧師研修所所長となる

イギリスの新約聖書学者チャールズ・ハロルド・ドッド『神の国のたとえ話』を執筆。

韓国で神社参拝拒否問題起こる。

日本人によって最初に書かれたバルト神学についての研究書である原田信夫『カール・バルトの人間学』発刊

波多野精一『宗教哲学』発刊

カトリック教皇庁の行政機関である布教聖省が日本神道に関する基準を発表し、神社参拝を許可してしまう。

同志社神棚事件起こる。

1936年

立教大学学長木村重治氏が天長節の「勅語奉読事件」で辞職させられる。

日本で2・26事件が起こる。

1937年

マルティン・ニーメラーがナチスに逮捕される。

ゲシュタポによりフィンケンヴァルデの牧師研修所封鎖される。

ボンヘッファーが『服従』を出版

カトリック教会がナチス批判の回勅『ミット・ブレネンデル・ゾルゲ』発表

オーストリアがドイツ帝国に合併させられる。

ナチスによってユダヤ人のドイツ及び、その周辺諸国からの追放が行なわれる。

フランコがスペイン大統領に就任し、独裁権を得る。スペインのカトリックによるプロテスタントの圧迫始まる。

パブロ・ピカソが『ゲルニカ』を描く。

矢内原忠雄が国家の戦争政策を批判したため、国家権力と手を結んだ学内外の右翼勢力から攻撃を受け東京大学教授を辞職させられる。

原田信夫『バルト教理学解説』発刊

日本聖書協会設立

海老名弾正没

日本で国民精神総動員運動発足

1938年

    

 

 

 

 

 

 

 

バルトがオックスフォード大学より名誉博士号を受ける。

バルトがチェコスロヴァキアの神学者ヨーゼフ・ルキ・フロマートカに宛てた(バルトが公表した)書簡の中でヒトラーによる脅威と攻撃に対する武装抵抗を呼びかけフロマートカの身辺が危うくなり、非難を浴びる。

第27回韓国長老派教会総会において神社参拝反対者が多かったが、日本の警察の強圧により神社参拝が可決されてしまう。

小崎弘道没

柏木義円没

清泉女学院がカトリックの聖心侍女修道会によって創立される。

日本で「国家総動員法」発令

1939年

告白教会の牧師7千人がナチスにより告発される。

ボンヘッファーが『共に生きる生活』出版

バルトがナチスの脅威からスイスに保護を求めた数多くの亡命者や避難民をスイス政府が拒否し、ドイツに送り還したために、そのスイス中立政策を批判する。

ドイツ告白教会のパウル・シュナイダー牧師がナチスの党旗に対する敬礼を拒み続けたためブーヘンヴァルト強制収容所で殺される。

ドイツのポーランド侵攻により第2次世界大戦勃発(〜1945年)

日本で「宗教団体法」が成立する。

    1940年代

 

1940年

アメリカでゴスペル・ソングの要素を取り入れたリズム・アンド・ブルースが歌われる(〜1960年代)。

バルトがナチスに抵抗するためにスイスの予備役防衛軍兵士(国境警備兵)としての軍務につく。

ボンヘッファーがナチスの国防軍諜報部に入り、ヒトラーへの地下抵抗運動に関わる。

ティリッヒがユニオン神学校の正教授に就任

日本で「皇紀2600年奉祝全国基督教信徒大会」起こる。

日本で救世軍幹部が軍隊類似の機構の下にロンドンの万国本営指揮下にあることからスパイ容疑をかけられて検挙される。

山室軍平没

アジアの日本占領地域でのキリスト教徒迫害が始まる。

波多野精一『宗教哲学序論』発刊

日本で「大政翼賛会」成立

ドイツでキリスト教図書の出版禁止

1941年

ブルトマンが『啓示と救済の出来事』という講演で「非神話化(非神話論化)」を提唱し、論争起こる。

コルベ司祭が反戦的な記事を書いたという理由でナチスに逮捕され、アウシュヴィッツ強制収容所に送られ、死刑を言い渡されたポーランド人元兵士の身代わりを引き受け、餓死牢で没する。

ブルンナー『出会いとしての真理』出版

ラインホールド・ニーバー『キリスト教人間観』発刊

日本基督教団成立され、これにより日本の30余のプロテスタント諸教派が合同)。

1942年

ナチスがワンゼー会議でユダヤ人についての「最終解決」(占領下のヨーロッパ諸地域での100万人のユダヤ人大量虐殺)を決定する。

ドイツがソ連に宣戦布告する。

日本によるハワイ真珠湾奇襲攻撃によって太平洋戦争起こる(〜1945年)。

日本で言論出版集会結社等臨時取締法公布される。

日本の帝国主義的支配の下で「フィリピン福音教会連盟」設立

日本基督教団統理の富田満、総務局長鈴木浩二が伊勢神宮参拝

日本基督教団の第6部、9部を含めてホーリネス系諸教会の教職者が一斉検挙される。

日本基督教団が礼拝前の国民儀礼(国旗掲揚、皇居・神宮遥拝)実施を教団の各教会に通達する。

無教会キリスト者で東京大学教授の南原繁『国家と宗教』発刊

1943年

フランスの実存主義哲学者ジャン・ポール・サルトル『存在と無』出版

日本救世軍に解散命令がなされる。

日本できよめ教会(ホーリネス系教会の一派)が解散される。

日本でセブンスデー・アドヴェンティスト、聖公会、カトリック教会に迫害なされる。

日本基督教神学専門学校(後の東京神学大学)が、日本基督教団創立に伴い、関係諸教派の諸神学校が統合されて創立される。

波多野精一『時と永遠』発刊

賀川豊彦が反戦行為により憲兵隊本部で尋問を受ける。

第2回日本基督教団総会で「皇軍将兵に対する感謝決議」「愛国機献納」を可決する。

1944年

韓国の朱基徹(チュ・ギチョル)牧師が平壌で獄死させられる。

日本でセブンスデー・アドヴェンティスト解散させられる。

日本基督教団が決戦態勢宣言を宣言する。

日本基督教団が全国一斉必勝祈願のための祈祷会を開催する。

「大日本戦時宗教報国会」結成される。

日本基督教団が「日本基督教団より大東共栄圏に在る基督教徒に送る書翰」約一万部を作成。

1945年

ボンヘッファーがナチスにより処刑される(4月9日:ヒトラーが自殺した4月30日の21日前)。

ドイツ無条件降伏

ドイツ福音主義教会(DEK)解散

ドイツでシュトゥットガルト罪責告白がなされる。

フランスの新約聖書学者オスカー・クルマンが『キリストと時 原始キリスト教の時間観及び歴史観』を執筆。

フランスの哲学者メルロ・ポンティが『知覚の現象学』を出版する。

日本聖公会秘密結社事件起こる。

広島、長崎に原爆投下される(長崎の浦上天主堂も崩壊)。

日本無条件降伏

インドネシアで独立戦争が始まる。

韓国政府成立

「宗教団体法」が廃止される。

南原繁が東京大学総長に就任する。

「国際連合」成立

1946年

ブルンナー『教義学』(〜1960年)第1巻を出版

フィリピンが独立する。

救世軍再建される。

北森嘉蔵『神の痛みの神学』を執筆。

日本基督改革教会が日本基督教団より分離する。

日本基督教団が第3回臨時総会において、平和の福音を信奉するキリスト者として自己の使命に対する不信と怠慢の罪を痛感し、深い懺悔を表明するとし、敗戦後の苦難と頽廃による国家滅亡の危機を救うために「新日本建設キリスト運動」を決議。日本全国でキリスト者が300万人増えることを目指して賀川豊彦を中心として全国巡回伝道がなされた。

日本でキリスト教ブームが起こる(〜1951年頃まで)。

日本聖書神学校が戦後最初に開校された神学校として創立される。

東京聖書学校の前身であるホーリネス聖書学校が聖書的・実践的ホーリネスの宣教に貢献しうる伝道者の養成を目的として創立される。

桜美林学園が教育家清水郁子によって創立される。

「部落解放全国委員会」結成

不可侵の基本的人権、国民主権、一切の戦力と戦争の放棄を内容とする徹底した平和主義を根本特色とする「日本国憲法」が発布され、信教の自由も保障される。

1947年

「死海文書」発見される。

バルト『教義学要綱』『19世紀のプロテスタント神学』出版

ドイツの哲学者カール・ヤスパースが『哲学的信仰』執筆

この頃よりアメリカと旧ソ連の冷戦構造が顕著になり始める(〜1990年代初頭)

インド連邦及びパキスタンがイギリス自治領となる。

「南インド合同教会」(英国教会、長老派、会衆派、メソジスト派が合同して出来た教会)成立

日本福音ルーテル教会が日本基督教団を離脱する。

日本基督教団がエキュメニカル実験教会との自覚を持つ。

日本基督教団が「全国農村伝道協議会」を開き、「農村伝道特別委員会」を設置する。

日本ホーリネス教団設立

片山内閣誕生(日本で初のクリスチャン内閣:片山哲は日本基 督教団富士見町教会会員)

基督兄弟団が中田重治の指導を受けて「四重の福音」のホーリネス信仰に立つ牧師たちによって創立される。

聖書学園の前身である聖書学院が大羽儔(ひとし)と中田羽後(なかだうご)によって敗戦の精神的ショックから人々を救い、キリスト教精神を与えることを目的として創立される。

長崎学院の前身である長崎外国語学校が牧師、教育家の青山武雄によって創立される。

新島学園創立される。

玉川学園が小原国芳によってキリスト教主義学校として創立される。

NHKでラジオ・チャーチ開始される。

1948年

告白教会がドイツ福音主義教会Evangelische Kirche in DeutschlandEKD)となる。

アムステルダムで「世界教会協議会」(WCC)結成され、バルトが『世界の無秩序と神の救済計画』と題して基調講演を行なう。本部はジュネーヴに置かれる。

ブルトマン『新約聖書神学』(〜1953年)第1巻出版

ティリッヒ『プロテスタントの時代』『地の基ふるい動く』出版

アメリカのプロセス神学者チャールズ・ハートショーン(ハーツホーン)が『神の相対性』を出版する。

イスラエルが建国される。

第1次中東戦争起こる(〜1949年)

インド独立運動の指導者で非暴力主義の創始者であるモハンダス・カラムチャンド・ガンジー暗殺される。

「スリランカ・キリスト教協議会」が組織される。

ビルマ連邦共和国成立する。

大韓民国成立

朝鮮民主主義人民共和国成立

「日本基督教協議会」(NCC)成立される。

在日大韓基督教会総会が組織される

日本基督教団が第5回総会において「5ヵ年伝道案」を可決する。

日本聖公会再建される。

日本同盟基督教団が創立される。

茨城キリスト教学園が「キリストの教会」を母体として創立される。

三育学の前身である日本三育院学院が創立される。

農村伝道神学校が創立される。

同志社大学が新制大学に認可され、同大学神学部が発足。

「国際連合」が世界人権宣言を採択する。

1949年

ドイツ連邦共和国(西ドイツ)及びドイツ民主共和国(東ドイツ)成立

「東西全ドイツ福音主義教会教職及び信徒大会」起こる。

ブルトマン『原始キリスト教』が出版される。

中華人民共和国成立

日本基督教団牧師の赤岩栄が共産党入党の決意を表明する。

キリスト教史学会創立される。

「日本基督教文化協会」設立される。

学制改革の下で日本基督教神学専門学校が東京神学大学として設立される。

東京基督神学校(後の東京キリスト教学園の前身)創立

財団法人四国基督教学園(後の四国学院の前身)がアメリカ南長老教会によって設立される。

「アバコ」(日本の視聴覚伝道の中心として設立された「日本キリスト教協議会視聴覚事業部」のこと)創立される。

1950年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カトリック教会の回勅『ムニフィケンティシムス』において「聖母被昇天の教義〔聖母マリアが天に上げられたとする教え〕」が制定される。

カール・バルトがベルリンのヴォルフ・ディーター・ツィーマーマン宛の公開書簡「恐れるな!」の中でドイツの再軍備に反対を表明する。

ドイツの旧約聖書学者マルティン・ノートが『イスラエル史』を出版

カナダのトロントにてWCC中央委員会が開かれる。

トロントにて「世界日曜学校大会」が開催され、日曜学校が教会教育として、また幼児から高齢者にまで行なわれるべきであるとの見解から「世界基督教教育協議会」と改称される。

アメリカの社会心理学者エーリッヒ・フロムが『精神分析と宗教』を出版

アメリカの大衆伝道者ビリー・グラハム(ウィリアム・フランクリン・グレイアム)が「ビリー・グラハム伝道協会」を設立し、ラジオ番組『決断の時』を放送開始、反響を呼ぶ。

アメリカが反共政策のためベトナム戦争に関してフランスに対して2100万ドルの援助を行なう。

アメリカでマッカーシーらによる「赤狩り(社会主義者・共産主義者に対する弾圧)」が始まる。

ネパールで医療と教育のために初めて宣教師の入国が許可される。

インド連邦共和国成立

インドネシア共和国発足

「インドネシア・キリスト教協議会」が発足する。

中国で「中国基督教宣言(三自宣言)」がなされる。

朝鮮戦争勃発(〜1953年)

旧日本基督教会系の一部の教会が日本基督教団から離脱する。

横須賀学院創立

細川泰子が盛岡市にキリスト教主義による家政教育を志して研究所(後の生活学園〈現在の盛岡大学〉)を設立する。

日本同盟基督教団によって日本同盟聖書学院(後の東京基督教短期大学の前身)が創立される。

「日本聖書学研究所」が設立される。

同志社大学神学部に大学院修士課程として神学研究科が設置される。

                ※)〈※〉は筆者による挿入説明

 

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