メイ,ロロ

 

MayRollo 1909.4.21〜 アメリカの精神治療家。オハイオ州エイダに生まれる。ヴィーンでA.アードラーの精神療法を学んだ後、ニューヨークのユニオン神学校に入り、卒業後、牧師となったが、精神治療の研究に専念することを決心し、精神療法、精神分析の訓練を受け、ヨーロッパの実存主義精神治療学をアメリカに導入し、心理学博士の学位も取得した。しかしキリスト教信仰と精神衛生の関係に深い関心をもち続け、現代人の不安や愛と死の問題を追求して牧会者にも広く指針を与える著作を次々と発表。ユニオン神学校卒論として書かれた『カウンセリングの技術』(Art of Counseling,1939.黒川昭登訳,1966)は、S.フロイト,C.G.ユング,O.ランク,A.アードラー,といった精神分析学者たちの考え方の統合や実存分析な考え方も見られるが、その基礎はキリスト教信仰にあるものとして今も広く読まれている。その他の著作に《Meaning of Anxiety

(「不安の意味」,1950),《Psychology and the Human Dilemma》(「心理学と人間のディレンマ」,1966),《Power and Innocence》(「力と無知」,1972)など多数がある。

 これまでに精神医学、精神分析学、心理学の部門で名高いウィリアム・アランソン・ホワイト研究所所員やニューヨーク州心理学者連合会議初代議長、コロンビア大学セミナー会員なども歴任している。

 

(三永恭平「メイ,ロロ」『キリスト教人名辞典』 日本基督教団出版局 1986年 初版、及び、ロロ・メイ著、黒川昭登訳『カウンセリングの技術』 岩崎学術出版社 1972年第5刷)より

 

戻る