雑記帳(Ⅻ)                       

 

川上純平         2017・5・15〜

 

 

2017年5月15日(月)

 

築地市場移転問題、森友学園関連の問題、政治家の不適切な言動、「共謀罪法案」等が問題となる中、アメリカによるシリア爆撃がなされ、北朝鮮とアメリカの緊張関係が高まってミサイル発射や軍事演習が行われたり、また韓国とフランスでは大統領選挙が行われたりするという国際情勢の中にあって、キリスト者(キリスト徒)にはの御言葉を土台として社会の問題に関心を持つ信仰生活が促されています。

3月17日には福島第一原発事故で群馬県に避難した方々が東京電力と国に損害賠償を求めた訴訟で、前橋地方裁判所は東京電力と国にその責任があるものとし、損害賠償の支払いを命じる判決を言い渡しました。

5月3日の憲法記念日に行われた「5・3市民集会」では『食と農の未来を考える』と題して農民作家の山下惣一氏による講演がなされました。この集会は北西地区社会委員会が他の団体と共催で毎年行なったもので、私もその準備に関わりました。山下氏からは日本の国は家族が生活出来る小規模農業に力を入れるべきであり、小規模農業を支持するのは日本政府が平和憲法である日本国憲法九条を改正しようとするのに抗うことと同じで大変大切なことであるというお話がなされました。憲法九条を守り、農家を応援することが大切であることを思わされました 。

藤崎教会では「ステンドグラス」が会堂窓に設置され始めました。これは教会の信徒関係者の方がご家族を亡くされた(キリスト教では「召天された」と言う)ことがあって教会に献品して下さったものです。聖書やキリスト教に関する象徴(シンボル)を図案に用いて、4月の「イースター」(巷では飾り付けたゆで卵等を並べるパーティーのイメージが強いようですが、そもそもはキリスト教会の暦で、救い主イエスの甦りを共に喜びお祝いする日です)に取り付け始め、6月の「ペンテコステ」(天から神の力である聖霊が祈っている人々に降り、教会が誕生し、世界への宣教が開始されたことを記念する日)に全て設置される予定です。

最近、宗教改革500年関連の書物として『義認と自由 宗教改革500年 2017(ドイツ福音主義教会常議員会編、芳賀力訳)』(教文館、2017年)を読みました。これは今年2017年の宗教改革500年記念祭を念頭に置きつつ記された基調文書で、「プロテスタント教会内の相互理解の果実であり、その相互理解を深めるためにさらに引き続いて貢献しようとしている」〈10頁〉書物で、同時にエキュメニカルな対話を行ったり、宗教間対話に言及したりして記された書物です。宗教改革者が「神が正しい信仰を呼び起こす」〈25頁〉と理解していたことを始めとして、ドイツのマルティン・ルターが始めた宗教改革の信仰理解やその精神についてまとめて記されています。改めてこれらのことについて理解を深めることが出来ました。既にキリスト教界では「宗教改革500年」の様々な行事やイベントが計画され、また既に行われているようです。

また5月上旬に青森県下北半島の風間浦に行って来ました。1875年に京都に同志社大学を創立した新島襄がアメリカに渡る際に北海道の函館から船で出発したわけですが、函館に行く際に嵐のために風間浦の温泉に一泊したのがきっかけとなり、今では風間浦に新島襄寄港記念碑が建てられ、毎年、同志社から関係者がそこに集まり、記念行事が行われたり、風間浦の小中学校と同志社との交流が行われたりするまでになっています。新島襄がアメリカへ旅立った時に、彼が求めていたものはアメリカの土台となったキリスト教であり、そのキリスト教に基づく教育でありました。もちろん、彼は聖書と良きアメリカ人の信徒たちとの出会いや大学と神学校での学び等を通して、そのことを学んだわけです。確かに最初は新島襄も黒船等を見て、アメリカに驚いたわけですが、彼は日本を強い軍事国家にするためにアメリカで学んだわけではなかったのです。

青森市から風間浦へと向かう道では風力発電用風車を何回か目にすると同時に、横浜町では名産の「菜の花」が畑一面に黄色の花を咲かしているのを目にしました。ちょうど最盛期でした。横浜町では少し変わった「菜の花ソフトクリーム」や「菜花(なばな)ソフトクリーム」、コリコリとした食感のナマコの入った「なまこアイス」、風間浦では海苔の香りがする「ふのりアイス」があるそうです。またこの時期、太宰治の好物でもあった「クリガニ(トゲクリガニ)」が5月上旬まで出回ります。藤崎リンゴの花も見事咲きました。しかし、リンゴも細やかで忍耐強い手作業が必要です。私たちは、農家の方々、農作業に携わる方々に神からの癒しと力が与えられますように、自然災害に遭いませんように、素晴らしい実りの秋となりますようにと礼拝で祈っています。

 

もどる   前のページへ