雑記帳(]W)

 

川上純平         2019・4・2〜

 

 

2019年4月2日(火)

 

先日、キリスト教神学のページ(T)」に20世紀スイスの神学エミール・ブルンナーについての概説を載せました。彼は神学者カール・バルトを理解するにあたっての重要な神学者の一人でもあります。このサイトの中でも、しばしば登場する神学者なので追加して紹介説明文を載せた次第です。

そのカール・バルトを紹介したDVDディスクが昨年12月に新教出版社から発売されました。『カール・バルトの愛と神学』というタイトルのDVDディスクで、カール・バルトの神学と生涯を映像と関係者らの証言等で構成し、紹介したものです。カール・バルトがDVDで紹介される時代になったわけで、情報化社会と科学技術の進歩に驚かされますが、カール・バルトの生の声や映像等に触れることも出来ます。

同じ昨年12月に「ATD旧約聖書註解双書」の翻訳出版が『ATD旧約聖書註解4 民数記』の出版によって完結しました。このシリーズは、そもそもはドイツ語で記された旧約聖書の註解書のシリーズで、1949年にその出版が開始されました。既に1973年から開始された「NTD新約聖書註解双書」の翻訳は1980年に終了していますが、こちらは第一次世界大戦後にドイツで出版が開始され、「ATD旧約聖書註解双書」同様、何度か内容が改訂されています。「ATD旧約聖書註解双書」の翻訳は1980年に開始されたそうで、「NTD新約聖書註解双書」と共に、今まで自らが仕えてきた、また仕えている教会・伝道所等での礼拝説教や聖書研究等の際に用いてきましたが、国内で聖書を読む人の中で、プロテスタント教会の牧師を始めとして様々な人々が用いてきた註解書シリーズの一つです。現在、既に聖書についての新しい研究がなされたこともあり、様々な註解書が翻訳され、また執筆されて出版されていますが、このATDNTDの註解刊行会38年間の翻訳作業に感謝したいと思います。

2月11日はキリスト教会の暦では「信教の自由を守る日」です。それで、この日には地区で二つの集会を行いました。一つは北西地区社会委員会主催で講師に坂口聖子氏(日本基督教団宮古島教会牧師)をお招きしての午前の集会です。教会の礼拝形式で行われました。講演では自衛隊基地問題を抱え込んでいる現場でのキリストにある平和を求めての取組みを聞くことが出来、良い刺激と学びの時となりました。もう一つは午後に文化施設で行われた他の団体との共催での集会です。同じ講師により。沖縄の宮古島で、危険、かつ健康被害等、様々な意味で悪い影響を与える自衛隊軍事基地の建設に日本政府が躍起になっていることが話され、それまではそうでなかった場が軍民両用の場にされたり、憲法上、保障されるべき宗教的な場、自然環境、生活資源、平和が潰されたりしてしまっている現状であるということで、これに対する取り組みを他人事としないことを思わされました。

昨日4月1日(月)に新しい「元号」が発表されましたが、これは天皇代替わりに伴い「元号」が変わるということです。そもそも「元号」は中国で使われていたものだそうで、現在、中国では使われていません。多くの国ではやはり「西暦」が用いられているようです。

今から七十年前の第二次世界大戦終結によって、「昭和天皇」が「人間宣言」を行い、天皇自らが自分は神ではないとし、戦後、「日本国憲法」によって民主主義の時代が始まりました。しばしばキリスト教会が「天皇制(天皇を中心して国の制度を整えるということ)」を批判する理由は、例えば、「大嘗祭」が「日本国憲法」に抵触するのではないかという問いがあること等以外では、かつての第二次世界大戦に関わりのある日本の国家としての政策(宮城遥拝や神社参拝の強制、キリスト教会で戦争を讃美する礼拝を強制したこと)との兼ね合いでの批判であることは言うまでもありません。それは「信教の自由」の保障とキリスト者の社会倫理として「平和」を重んじるということです。

3月17日(日)には教区主催の「東日本大震災八年を覚える礼拝」が地区の教会で行われ、これに出席し、そこで語られた説教により八年前の出来事を想い起しつつ、聖書に基づいて今を生きることについて考えをめぐらしました。

東日本大震災による福島第一原発放射能事故のために福島県の一部の地域の方は他県に避難しなければならなくなったわけですが、避難解除された地域に戻って来て居住する方々が様々な苦しみや課題を抱え込んでおられ、あの大震災から八年経ちましたが、キリスト者(クリスチャン)としては「仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク(東北ヘルプ)」等の働きにもありますように、祈りに覚える必要があることを思わされます。

それで福島第一原発放射能事故のために日本各地に避難した人々が訴訟を起こしていますが、2月から3月にかけて立て続けに裁判が行われ国や東京電力に対する判決が下され、その多くは避難した人々に賠償を求める判決になっていますが、中には避難した人々側が敗訴する裁判もあることを覚える必要があります。

最近、世界規模で海に漂う「微細プラスチック破片」(海洋マイクロプラスチック)が問題となっています。海の中の生物による食物連鎖を通して、最終的には人体にも入っていることが報告されています。つまり、最初は、海に漂う比較的、大きめのプラスチックのゴミにすぎないものが、強い波や太陽光線等によって細かく砕かれ、海の中の「微細プラスチック」破片となり、それを小さな生き物が餌と間違えて吸収し、それを小魚が吸収し、さらにそれを大きな魚介類が食べ、最終的に鳥類やオットセイ等の哺乳動物や人がそれを食することで体内に入り、汚染が広がっているというのです。旧約聖書の創世記に基づくキリスト教社会倫理における「保全」という観点から自然を守らなければならないことを考えさせられます。

今は「受難節」ですが、4月21日(日)には「イースター(復活日)」が到来します。(「イースター(復活日)」については雑記帳の「2012年4月30日(月)」の項目を参照)です。これは主イエスの死からの甦り(復活)を記念し、これを喜びお祝いするためにキリスト教会で礼拝を行う時です。今、藤崎教会は、昨年が「藤崎伝道開始145年」の年であったこともあり、「藤崎伝道開始150年」に向けての歩みを続けています。この地域にあっての確かな伝道を行っていくということです。そのために、この教会の信徒だけでなく、北西地区や奥羽教区、教区外、町の人々からも協力を得て、行われています。

今年の冬も「雪かき」に励みました。時にはマイナス10度の中を雪かきすることもありますが、津軽では、今週、本格的な春の暖かさが到来するようで、津軽では年によってはゴールデン・ウィーク当たりでも雪が降る年もあります。逆に雪が少ないと、農作物に良くない影響が出ます。ちなみに、今年、青森県の観測地点で最も深く雪が積もった青森市酸ヶ湯では2月に積雪の深さが439cmを記録したそうです(「気象庁のホームページ」〈http://www.jma.go.jp/jma/〉)。4月から八甲田の一部では「雪の回廊」も登場します。

今年度も主なる神の恵みと祝福がありますように。

 

 

2019年7月1日(月)

 

先日6月18日に最大震度6強の地震が東北及び北陸を始めとする東日本各地を襲い、またここ数日、九州で豪雨被害が発生、これからも各地に台風等が懸念されます。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

ここ数ヶ月間に様々な出来事がありましたが、それについて自分が思ったこと等を含めて以下に記させていただきます。

今年3月に『カケスだより 第75号』(日本基督教団仙台北教会発行の通信誌)に自分がかつて仙台北教会に通い、東北学院大学の神学生であった頃の教会生活等を記したものを載せていただきました。この教会は旧組合教会(会衆主義教会)の系列に属する教会で、そもそも創設者たちは新島襄が仙台に同志社の分校を建てた時に、その教職員であった人たちが信徒であったわけですが、その人たちによって1887年に建てられた教会です。そのこともあり、この教会の歴代牧師は同志社大学神学部出身の牧師です。

4月15日にフランス、パリにある「ノートルダム大聖堂」が大火災に見舞われました。この大聖堂は「フランスの象徴」ともされ、ユネスコ世界遺産ですが、13世紀に建てられた、このゴシック建築が悲しい目に遭った知らせを受け、バチカンのローマ法王(教皇)は、もちろん日本を含む各国の政治家たちが悲しみを露わにしたことは記憶に新しいことです。「プロテスタント」という教派を生み出す元となった運動を起こしたドイツの宗教改革者マルティン・ルターが、現代の時代に生きていたら、その立場は少し違うのかもしれませんが、「これはこれ」で別の問題です。この大聖堂での礼拝等の集会は一体どうなるのかと心配になります。一日も早い復興が望まれます。

5月3日の「憲法記念日」には日本基督教団奥羽教区北西地区社会委員会他共催で「2019年第30回憲法と民主主義を考える『5・3市民集会』」が行われ、『あなたの知らないアオモリ基地最前線』という講演題で斉藤光政氏(東奥日報社編集局論説編集委員)を講師に招いて米軍基地であり、自衛隊基地でもある青森県の三沢基地、その基地に配属されている戦闘機等についてお話をお聞きしました。ちょうど4月に航空自衛隊の最新鋭ステルス戦闘機F35Aが海に墜落した事故があったばかりで、このような危険極まりない基地は必要ないことを思わされました。

またこの時期、5月の連休の10日間、マスメディアは皇室の人たちの趣味等を含めて知らなくても良い情報を多すぎるほど流し、それで溢れかえっていたことを思います。嫌というほどの皇室に関しての情報の洪水があったわけですが、最も重要なことは一体何であったのでしょうか。ちょうど、その頃、「天皇制」や「元号」等についての集会も全国各地で行われ、以前から言われていることの一つに「天皇には基本的人権がないのではないか」ということがありますが、この問題について5月1日には京都で集会が行われる等、戦前から続く問題、制度的なものを含め、様々な問題を含んでいることが指摘されています。

5月上旬には弘前市にあるアメリカのメソジスト伝道本部が設計したとされる東奥義塾外国人教師館を見学し、その後、本多庸一のお墓(弘前市にあるお寺の中の墓地にありました)を見てきました。ちなみに本多庸一の墓は東京にもあります。今度はそちらの方も訪れようと思います。

5月22日には、とある政治家による「部落差別発言」がなされ、これはその政治家の方の認識不足ゆえのものでしょうか。その政治姿勢等を非常に疑問に思います。これについては現場研修や体験を含めた学習が必要であることは言うまでもありません。

6月上旬には「東日本同信伝道会」の研修会が群馬県安中市で行われ、これに出席しました。講師に菅根信彦氏(日本基督教団神戸教会牧師)をお招きして、60名近くもの参加があり、久し振りの顔合わせで有意義な研修会でした。

6月に陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」配備計画を巡り、秋田県での防衛省調査にミスがあったり、地元説明会に出向いた防衛省担当者が居眠りしたりしたことが問題となりました。これについて防衛省から謝罪がなされたりしましたが、そもそも陸上配備型迎撃ミサイルシステムを配備するということそれ自体に対する懸念等の問題が残されています。

6月26日に菅原喜重郎氏(日本基督教団柴宿教会員)が92歳で召天されました。先日、「東北同信伝道会」の小西望氏(日本基督教団仙台北教会牧師)からご葬儀等についての案内メールをいただきました。菅原氏は同志社大学神学部を卒業された方で、ノルウェーに留学後、岩手県東山町長や衆議院議員等を歴任され、「東北同信伝道会」にも熱心に出席しておられました。私も氏の著書『西洋哲学要史 西洋哲学史要・波多野宗教哲学(時間論)素描』(キリスト新聞社)を買い求め、お話をしたこともありましたが、難しい哲学のお話で、こちら側がほとんど聞く側に回ったことを思い出します。ご遺族・ご関係者の方々に主なる神の癒しと慰めをお祈りします。

6月28日に熊本地方裁判所で国のハンセン病隔離政策によってハンセン病患者の家族の方々が犠牲になり、国に責任のあることが認められました。これからも偏見とそれによる差別の問題に取組むことの大切さを思わされています。

現在、私が牧会しています藤崎教会では「イースター(復活日)」、「ペンテコステ(聖霊降臨日)」(「ペンテコステ(聖霊降臨日)」については雑記帳の「2012年5月30日(水)」の項目を参照)を終え、隣接する幼稚園と共に諸行事をこなし忙しい日々を送っています。先日は今年10月頃に出版される岡部一興氏(明治学院大学キリスト教研究所協力研究員)による『長谷川誠三 津軽の先駆者の信仰と事績』(教文館)のために教会所蔵の写真等を著者に貸出しました。これは藤崎教会創立時のある信徒についての研究書で出版が楽しみです。今年の秋にはこちらで講演会も行われる予定です。また『信徒の友5月号』(日本基督教団出版局発行)で、順番でそのように決まっていることなのですが、日本基督教団奥羽教区の諸教会・伝道所が祈りに覚えられ、藤崎教会にも全国の教会・伝道所から沢山のお葉書、お手紙をいただきました。こちらが知らない教会・伝道所の方々にも祈られていることは、主なる神のお働きでもあり、大変感謝であることを思わされています。

私は今年度、日本基督教団奥羽教区宣教部委員も務めることになりました。教区の諸行事が予定されていますが、主なる神によって決められたものと信じ励みたいと思います。現在、藤崎町ではりんごの「摘果」の作業がなされています。良い実を実らせるために、実の一部を幼いうちに間引く作業です。農作業に当たる方々に主なる神の守りと祝福があるようお祈りします。私も今、牧師館庭のプランタで今年は大豆を育てています。天候不順が気になりますが、8月か9月頃には収穫出来るのではないでしょうか。青森県にも暑い夏がやって来ます。皆様、お体ご自愛下さい。

 

 

2019年9月17日(火)

 

9月上旬に発生した台風15号により被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。早急に被災された地域が復興されることや今後の自然災害に対処できるよう危機管理等、防災について備えることが求められます。

今年7月に「ハンセン病家族訴訟」について政府は控訴の断念を表明し、判決が確定しました。「日本国憲法」でも保障された権利、国民主権が大切であること、以前、私がとある教区にいた時に、かつて「ハンセン病」の方々が入れられていた施設を教会の方々と訪問させていただき、お話をお聞きしたことを思い出しました。人間としての尊厳を取り戻すこと、人権が保障される生活の重要性を思わされます。

8月は、特に「平和」について考える月です。これは、もちろん、他の月は「平和」について考えないということではありません。8月27日に沖縄アメリカ軍普天間飛行場所属の大型ヘリの窓が沖縄の海岸沖に落下する事故が発生し、改めてやはり米軍基地も戦闘機も武器等も危険なものであることを思わされました。聖書が証しする主なる神の「平和」を望みます。

8月から9月にかけては日本と韓国のそれぞれの政府が、これまでにない程、関係を悪化させていることが浮き彫りになりました。一般市民レベルでは友好的な関係があちこちに見られるにもかかわらずです。韓国の政治家の不正疑惑が取り沙汰されていますが、それぞれの国の政治家たちの平和的な話し合いでの解決が望まれます。

8月から9月にかけては日本基督教団奥羽教区北西地区と日本基督教団奥羽教区の両方の研修会があり、これに出席しました。

二つの研修会の両方とも『聖書協会共同訳聖書』(日本聖書協会:以下『聖書協会共同訳』と略す)についての研修会でした。ちなみに『福音と世界(2019年7月号)』(新教出版社)でも「『聖書 聖書協会共同訳』を読む」と題して、『聖書協会共同訳』についての特集を組み、紙面上で『聖書協会共同訳』に対する賛否両論がなされています。

8月下旬に「北西地区教師一泊研修会」が行われ、今回、実際に『聖書協会共同訳』の翻訳に携われた小友聡先生(東京神学大学教授、日本基督教団中村町教会牧師)を講師にお招きし、昨年12月に出版された『聖書協会共同訳』について「新しい翻訳聖書をめぐる諸課題」と題してお話をしていただきました。小友先生には、昨年の「奥羽教区教師宣教セミナー」にもお招きし、講演をお聞きしましたが、今回は地区としての研修会ということで、そもそも何ゆえに今回の翻訳がなされ、『新共同訳』等と何が変わったのか、導入等を含めて今後、どのように使われるのかについてお聞きし、話し合う時が持たれました。今回の翻訳は、原典、つまり、ヘブライ語旧約聖書やギリシア語訳新約聖書に忠実に訳したとされています。お話をお聞きして驚かされたのは『新共同訳』も、確かに原典に忠実であるとされていましたが、意外とそうではない箇所が『新共同訳』にあったりするということや『聖書協会共同訳』には新しい研究による発見があって異なる訳になった箇所があるということでした。聖書学等の新しい研究成果等が反映されていることは、大変、素晴らしいことであると思います。また、今回の翻訳では礼拝朗読に相応しい訳とするという目的があったということです。キリスト者にとって礼拝は欠かせないものでありますから、これは重要です。ただ、これには朗読する人の主観もあるのではないかと思います。もし仮に『聖書協会共同訳』が導入されるとしたら、導入までに時間が必要であったり、人によっては今回の翻訳に慣れるまでに時間が必要なのではないかと思ったりもしますが、どうなるのでしょうか。

また9月には「奥羽教区教師宣教セミナー」が行われ、前回は旧約聖書の翻訳についてのお話でしたので、今回は、特に新約聖書の翻訳について、以前、「奥羽教区教師継続教育講座」でお話をして下さったこともある吉田新先生(東北学院大学文学部准教授)をお招きし、「聖書協会訳共同訳について」と題してお話をお聞きしました。吉田先生も『聖書協会共同訳』の今回の翻訳に携われました。原典を参照しつつ、それまでの日本語訳聖書等と比較しながら、今回の翻訳では同じ箇所でどう訳が異なるのか、またなぜそのように訳が異なるのか、伝統や教義学的視点との関係、パウロの贖罪論と十字架について等、興味深いお話をお聞きし、また話し合いがなされました。

キリスト教会で、キリスト教信仰を与え養う「神の言葉」としての聖書を読むことと、学問的に、特にキリスト教会との関係で神学的に聖書について学んだり、研究したりすることとの違いも、今回、改めて考えさせられました。これは単なる情報の違いでも、それぞれ異なるキリスト教信仰を持つということでもなく、「教会と神学」、「神学と教会」という二つの関係に基づくものであり、キリスト教会は礼拝や伝道や牧会等を行うことを中心とする場であり、総合大学の神学部、単科神学大学や神学校は、キリスト教会の牧師やキリスト教主義学校の教師を始めとする様々なキリスト教的な奉仕の機能、役割のために、それらに関わる事柄について客観的に研究したり、それについて教えたりする学問の場であるという違いがあるからです。

そもそも、この二つの違いは「畑違い」であり、また分担の違いと言えるかもしれません。またキリスト教会やキリスト主義学校、総合大学の神学部、神学大学や神学校等を始めとする場以外で、特に生活の場等で、聖書を読む場があるかもしれません。どの場で読まれても、それは自由です。しかし、そもそも基本的には教会と神学が中心となるのではないでしょうか。

さらにこのセミナーでは地区・教区・教団についてのそれぞれの報告と課題も話され、特に「日本基督教団部落解放センター」報告は、「部落差別問題」について取り組むことは、もちろん、他の差別についても理解を深め、取り組んでいくことを促されているものとして受けとめました。

北西地区や奥羽教区では、これからも様々な行事が行われますが、自分も企画等に参加していますが、9月28日には日本基督教団弘前教会で「脱原発講演会」が行われます。今回は講師に山田清彦氏(核燃料サイクル阻止一万人訴訟原告団事務局長)をお招きし、六ケ所村核燃料再処理工場についての現状を始めとしてお話をお聞きします。

10月14日、15日には「教区社会問題セミナー」が行われ、今回は松谷好明氏(日本基督教団隠退教師、元聖学院大学総合研究科特任教授〈ピューリタニズム研究室長〉)に「象徴天皇制の根本問題」等について講演をしていただく予定です。

また北西地区では地区社会委員会主催で11月14日、15日に行われる「大嘗祭」に焦点を合わせた講演会を予定しています。「教区社会問題セミナー」と同じ松谷氏により、特に「象徴天皇制と思想・信教の自由」についての講演をしていただきます。

今年、元号である平成が令和に改元され、また秋の「即位の礼」や「大嘗祭」を控えて、キリスト教信仰を持つ者が天皇制の問題とどのように関わるのか、何が出来るのかを考える、そのような機会として出席したいと思います。

先日は多磨霊園を訪れ、本多庸一、小崎弘道、海老名弾正、植村正久、湯浅治郎、山室軍平、金森通倫、賀川豊彦、徳富蘇峰等、日本のプロテスタント草創期に、またその後の歴史において活動したプロテスタント・キリスト者の方々のお墓を見てきました。かつての日本のプロテスタント・キリスト教の良きものは、今も継承されています。この方々の活動はこの世に対しても大きな影響を与えました。もちろん、何もかもが全て素晴らしいものとして絶賛され、今も続けられているわけではありませんし、先祖崇拝や個人崇拝のようなものではありませんが、信仰の先達に思いを馳せてきました。

藤崎教会では7月29日に教会にあるパイプオルガンのメンテナンスを業者にしてもらい、8月26日から28日にかけては奥羽教区と東京教区北支区の諸教会との交流が行われた際に、これまでに奥羽教区の他の地区への訪問等が行われましたが、今回は北西地区への訪問が行われ、藤崎教会にも東京教区北支区の諸教会の7名の方が訪問されました。これからも単なる会堂見学や教会紹介に終わることのない、その教会の置かれた状況や宣教を理解していただく機会となることを望みます。

今後、藤崎教会では、秋の教会行事として10月の「世界宣教の日」「世界聖餐日」等の礼拝を予定しています。

ところで、昨日、私は「キリスト教神学のページ(T)」の「人間と罪責(特にキリスト教の観点から)」を一部改訂しました。この文章を最初に記したのは、今から十九年ほど前のことでした。その時に記した文章は今から読むと随分と稚拙な文体、表現力であったことを思わされますが、本質的なことは変わっていません。それは「キリスト教とは何か」ということが、二千年以上もの間、歴史上の出来事、様々な意味での新発見や解釈、それに基づく評価の違いが多少はあったとしても、本質的な事は変わらないのと同じです。

牧師館庭のプランタでは、今年は、日本各地で真夏日が多く続き、青森県でも例年以上に30度以上の気温の晴れの夏日が多く続いたため、種から普通に育てていた野菜が枯れてしまいました。一時、断念しましたが、もう一度、種から新しく植え直し、現時点ではかなり育っています。

今年は7月31日が青森県の梅雨明けでしたが、多くの人のお話によれば、青森県の年平均気温は昔に比べ上がってきているようです。そのこともあり、今後、夏に鳴くセミの鳴き声も変わっていくのではないでしょうか。そもそも、日本各地で生息しているセミは地域ごとに種類が異なります。青森県に生息しているセミと関西や関東に生息しているセミとでは種類が異なるのです。今後、日本各地で気温が高くなると、セミの生息地も北上すると思われ、そうなるとセミの鳴き声も変わってくるかもしれません。これらは地球温暖化が原因です。

キリスト教信仰では旧約聖書創世記が語る天地創造の物語の中で主なる神は自らが造られた世界や人間を含む全ての生き物を良しとされ、祝福されたものとして信じられています(もちろん、人間もそれ以外の生き物も全ての生き物が同じ種類とされるということではありません)。それゆえに、人間が主なる神の造られた自然世界を保ち、これを守ることが必要であると考えられています。またキリスト教倫理の観点からは、イエス・キリストによって救われ、キリスト教信仰を持って生きる者は、「環境破壊」が主なる神に対して抗うという人間のから引き起こされたことであると信じられるゆえに、自然の回復を考えたり、実践したりすること等が促されてもいます。気温上昇が農作物に与える影響を懸念します。

9月上旬に藤崎町名産のリンゴをいただきました。今年の初物リンゴでした。大変美味しかったです。

今後も主なる神の守りがあるようお祈りします。皆様、お体ご自愛下さい。

 

 

2019年11月26日(火)

 

日10月12日に台風19号が日本を席巻し、東日本を中心にして甚大な被害を与えました。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げると共に各地において速やかな復興がなされるようお祈り申し上げます。昨今、夏から秋にかけて日本に上陸する台風についての様々な取組みがなされていて、同時に様々な課題が残されています。この台風によってキリスト教会及び関係施設によっては甚大な被害を受けている所もあり、幾つかのキリスト教団体による募金活動もなされています。日本基督教団社会委員会も募金を行っていて、現在、私が牧会をしています同教団藤崎教会でも募金活動を行い、同委員会に送金しました。

今年9月19日に東京電力福島第一原子力発電所放射能爆発事故を巡っての東京地方裁判所における裁判で旧経営陣三人に無罪判決がなされました。この裁判は東日本大震災の際の大津波を予見出来たかどうかということが論点となり、悲しい判決となりました。しかし、この事故により急きょ避難しなければならなくなり、必要な医療処置を受けられず、亡くなられた方々がおられ、また、直接、同原子力発電所の水素爆発に遭い、現場で負傷した方がおられ、さらに除染作業に従事した人たちが体調不良を訴えていることを忘れてはなりませんし、そもそも原子力発電所はあまりにも危険であるゆえに必要ないという方向性が大切であること、亡くなられた方々のご遺族の思いは如何ばかりかと思います。これは原子力発電所建設以前の当初から放射能の危険性や自然科学に対して人間が限界のある者であるという認識に立って考えるべきものであったのでしょう。キリスト教では主なる神が自然にある世界全てと生き物たち、人間を造られ、祝福されたとする信仰ゆえに、それを破壊することも「罪」とされています。

今年9月下旬に明らかになり始めた関西電力幹部らの金品受領問題も法的な問題と共に原子力発電所建設そのものが持つ問題が絡んでいることを忘れてはなりません。

11月6日に青森県三沢米軍基地に配備されている米軍戦闘機が訓練中、演習用の爆弾を同県六ヶ所村に落下させてしまい、これについて謝罪がなされました。これは落ちた場所に人がいなかったから、そこが民家の屋根でなかったから、良かったということではなく、今後も気を付ければ大丈夫です等ということでもなく、今後、米軍基地の存在自体が極めて危険であり、検討しなければならない時期に来ているということではないかという気がします。

11月8日に同志社大学で次期学長として、同大学史上初めての女性の学長である植木朝子氏が選出されたということです。「女性の社会進出」という言葉が言われて久しい中にあって、「性差別」に関するものに限らず、昨今、日本社会だけでなく世界各地において様々な「ハラスメント」が横行しており、同時にそれへの対処法を身に着けなければならないことが説かれています。「ハラスメント」の状況では現場に様々な課題が山積し、現場の状況とこれに対処するための理論とに食い違いがあるということもあるかもしれませんし、それに気づくことが重要なのかもしれません。これは人権の問題です。キリスト教においてでさえも「性的少数者」に対する差別を含めて、様々な「性差別」がありましたし、今もそれに対する取組みが様々に行われています。「ハラスメント」が横行するような状況は同志社大学でも見られないことでありましょうし、そもそも、そのような状況は相応しくないことです。今回の学長選出は同志社大学の歴史上の重要な転換期を意味するのかもしれないということで頑張って欲しいと思います。

11月23日にはローマ教皇が来日し、今月26日まで滞在するということで、良い意味で話題となっています。かつて原爆が投下された広島と長崎を訪れたり、東日本大震災で被災し避難を余儀なくされた方と会ったりしたそうですが、そもそもは2014年に安倍晋三首相が来日を要請していたことに端を発するのだそうです。今回の来日が核兵器問題等、国際的な社会問題をどのように捉えていくのかということについて日本のローマ・カトリック教会だけでなく、カトリック以外のプロテスタント教会等、他のキリスト教の教派にもどのような影響を与えるのかが注目されています。

9月28日には日本基督教団奥羽教区宣教部社会部門による「教区脱原発講演会」が「教区内の地区でもこれを行って欲しい」という要望により北西地区の日本基督教団弘前教会で行われました。今回も私は主催者側として関わりました。主題は『六ヶ所村核燃再処理工場の現状を問う』ということで、昨年度の「北日本『核と基地問題』ネットワーク集会」の講師もしていただいた山田清彦氏(核燃サイクル阻止一万人訴訟原告団事務局長)をお招きして行われ、「核燃サイクル」は課題が山積して何も解決しないような先行きの見えない悪循環な状況であるにもかかわらず、本格的な稼働を行おうとしているゆえに、「核燃料サイクル」そのものを無くすよう取組む必要があることを思わされました。

10月14日〜15日には同部門による「教区社会問題セミナー」が奥羽キリスト教センターで行われました。これにも私は主催者側として関わりました。松谷好明氏(日本基督教団隠退教師、元聖学院大学総合研究科特任教授〈ピューリタニズム研究室長〉)を講師としてお招きし、今回は『@象徴天皇制の根本問題―疑似国家神道』、『A天皇のいる国における福音宣教』と題する二つのテーマで行われました。「即位の礼」及び「大嘗祭」が行われるという状況で、今後のキリスト教会による天皇制に対する態度はどのようなものになっていくかを考えさせられました。

11月8日には「奥羽教区教師継続教育講座」が奥羽キリスト教センターで行われました。『伝道のビジョンを描くために』をテーマとし、講師に川島堅二氏(東北学院大学大学文学部総合人文学科長、教授)をお招きして行われ、現代の新興宗教等が救いを求める多くの若者たちに対して伝道を行なって成果を出していることを踏まえて、現代の若者たちが救いを求めているのに対して、キリスト教が救いを提示して伝道を行っているのですが、どのようにそれをより良い働きとしていくべきかを考えさせられました。

11月9日には「『象徴天皇制と思想・信教の自由』を考える講演会(北西地区社会委員会主催)」が同教団弘前南教会で行われました。これも私も主催者側として関わりました。「教区社会問題セミナー」の講師もしていただいた松谷好明氏を講師にお招きして、「大嘗祭と良心の自由」と題するテーマで行われました。かつて第二次世界大戦中は「天皇制」によりキリスト教会が迫害された際にキリスト教会も天皇を崇拝するということがなされ、その自由が奪われたのですが、現在も「天皇制」が私たち人間にとって大切な「自由」を失わせるものであることを思わされました。

なお10月29日に日本基督教団奥羽教区常置委員会は「天皇の即位に伴う儀式『大嘗祭』へ国費を支出することへの反対声明」を内閣総理大臣はじめ関係各所に送付しました。

 藤崎教会では11月24日に主日礼拝が行われましたが、今回、礼拝の中で岡部一興氏(明治学院大学キリスト教研究所協力研究員)が奨励をして下さり、礼拝後の「お話会」では主題『藤崎教会と長谷川誠三』と題してのお話が同氏によりなされ、およそ60名が集いました。同氏は今年10月23日に『長谷川誠三 津軽の先駆者の信仰と事績』(教文館)を出版しておられます。長谷川誠三は創立時の同教会の信徒であり、同時に信徒としてだけでなく、弘前女学校(現在の弘前学院の前身)を創立させる等、事業家として多方面に活躍し、農作物の不作で食糧難に喘ぐ津軽の人々に貨車50台分の食糧を提供し、後に「プリマス・ブレズレン」(プリマス兄弟団)に移りましたが、近年、岡部氏によりその人物像や働きが発掘され注目されるようになりました。今後も同氏による研究が期待されています。

 今、キリスト教会は「収穫感謝日礼拝」を終え、教会に隣接する幼稚園と共に「クリスマス」に向けての歩みを進めています。キリスト教会では12月1日から「アドベント(待降節)」が始まります。ちなみに同日の礼拝は藤崎教会の「創立記念日礼拝」でもあります。(「アドベント」については雑記帳の「2009年11月29日(日)」の項目、「クリスマス」の起源については雑記帳の「2004年12月18日(土)」の項目をそれぞれ参照)

 今年の津軽のりんごは夏の暑さの影響も大して出ることもなく無事出荷されました。なかなかの出来栄えだそうで、これも主なる神の恵みであることを思います。牧師館前のプランタ野菜の「人参」も少量ですが、無事、収穫されました。

既に津軽平野では初雪を観測しています。皆様、お体をご自愛下さい。

 

 

2020年1月10日(金)

 

昨年2019年は、天皇代替りと台風豪雨の年でした。主なる神の恵みに感謝しての一年でした。今年も主の恵みに感謝しつつ、同時に、特に主なる神が創造されたこの世界における人権や差別に関わる社会問題、環境破壊による自然災害の問題、原発及び再処理工場の放射能、廃炉及び再稼働の問題、憲法九条改正、沖縄を含む南西諸島軍事基地建設等、平和に関わる問題を懸念しています。

ところで、今年も様々な意味で記念の年ですが、キリスト教とこれに関わる歴史を振り返ってみると、そこには喜ばしい歴史と悲しい歴史の両方があり、覚えるべきことは覚えるべきであり、忘れてはならないことを思わされます。

今年は、ドイツの宗教改革者マルティン・ルターが『キリスト者の自由』、『教会のバビロン捕囚についての序曲』、『ドイツのキリスト者貴族に与える書』の三冊(宗教改革三大文書)を発表して500年、ピルグリム・ファーザーズがメイフラワー号でアメリカ大陸へ渡り、プリマス植民地を建設し、またユグノーの反乱が起こって400年、フィリップ・ヤコブ・シュペーナーによる「敬虔の集い」が創設され、「ルター派敬虔主義」が起こって350年、ドイツの哲学者ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリッヒ・ヘーゲルが生まれて250年、アメリカの会衆派教会がハワイ諸島に伝道に赴いて200年、アルブレヒト・リッチュルが『義認と和解』を執筆し、キダーが女子洋学塾(フェリス女学院の前身)を設立し、ジュリア・カラゾルスがA六番女学校(女子学院の前身)を創立し(〜1876年)、会衆派教会のドワイト・ライマン・ムーディが第三次信仰復興運動を起こして150年、ドストエフスキーが『カラマーゾフの兄弟』を執筆し、東京にYMCA(キリスト教青年会)が設立され、岡山教会(後の日本基督教団岡山教会)が創立され、天城基督教会(後の日本基督教団天城教会)が伝道を開始し、マーサ・バロースによって神戸女子伝道学校(後の聖和大学)が創立されて140年、日本で教育勅語が作られ、第1回帝国議会が開かれ、新島 襄が没して、チャールズ・フレドリック・ワーレンによって高等英語学校(桃山学院の前身)が創立され、鳥取教会(後の日本基督教団鳥取教会)が創立されて130年、ニーチェが没して、フロイトが『夢判断』を発刊し、ハルナックが『キリスト教の本質』を執筆し、スイスで「宗教社会主義運動」が起こり、ニューヨークで「国際宣教会議」が行なわれて「エキュメニカル」の語が使用され、「世界教会運動」が起こり、ペンテコステ派の信仰運動が起こり(後のペンテコステ派教会の前身)、中国で義和団事件が起こり、宣教師及び改宗者が虐殺され、内村鑑三が『聖書之研究』(聖書研究並びに伝道のための月刊誌)を発刊し、日本で「廃娼同盟会」が結成され、日本で内務省社寺局が神社局と宗教局に分離され、「神道国教制」が確立されて120年、賀川豊彦が『死線を越えて』を執筆し、同志社大学の設立が認可され、「南洋伝道団」が組織されてミクロネシアのトラック島及びポナペ島に日本人宣教師が派遣され、「国際連盟」が成立して100年、スウェーデンの神学者グスタフ・アウレンが『キリスト教の贖罪論』、アンダーズ・ニグレンが『アガペーとエロス』をそれぞれ出版し、ハルナックが没して、「シャム・キリスト教協議会」が組織され(シャムは現在のタイ)、日本神学校が設立され、内村鑑三が没して90年、日本で救世軍幹部が検挙され、山室軍平が没して、波多野精一が『宗教哲学序論』を発刊し、日本で「大政翼賛会」が成立し、藤崎教会歴代牧師の藤田匡牧師が没して80年、ドイツの旧約聖書学者マルティン・ノートが『イスラエル史』を出版し、トロントにて「世界基督教教育協議会」が行われ、エーリッヒ・フロムが『精神分析と宗教』を出版し、「ビリー・グラハム伝道協会」が設立され、ラジオ番組『決断の時』を放送開始し、アメリカで「赤狩り(社会主義者・共産主義者に対する弾圧)」が始まり、インド連邦共和国が成立し、インドネシア共和国が発足し、「インドネシア・キリスト教協議会」が発足し、朝鮮戦争が勃発し(〜1953年)、横須賀学院が創立され、細川泰子が後の生活学園(現在の盛岡大学)を設立し、日本同盟聖書学院(後の東京基督教短期大学の前身)が創立され、「日本聖書学研究所」が設立されて70年、フランスにて「世界基督者学生会議」が開かれ、日本で「信教の自由を守るキリスト者の会」が結成され、農村伝道神学校に東南アジア科(後のアジア学院の前身)が開設され、賀川豊彦が没し、「日米新安全保障条約」が発効されて60年、アメリカ正教会が独立し、ラテン・アメリカの神学者グスタボ・グティエレスが『解放の神学』を執筆し、韓国で「民衆の神学」が起こり始め、「第1回世界宗教者平和会議」が京都で開催され、大阪で「日本万国博覧会」が開かれ、東京地裁が第二次教科書裁判で教科書検定を憲法違反とし、日本で初めての光化学スモッグが東京で発生して50年、イギリスの宗教哲学者、神学者ジョン・ヒックが『神は多くの名前を持つ』を執筆して、「宗教多元主義」を提唱し、エル・サルバドル大司教のオスカー・ロメロが軍隊によりミサ執行中に射殺され、「中国基督教協会」が設立され、元ビートルズのジョン・レノンが暗殺され、NCCが「部落差別問題に関するキリスト者への訴え」を作成して40年、統一ドイツが成立し、ソ連で信仰の自由を認める「宗教団体法」が可決され、南アフリカでオランダ改革派教会が「アパルトヘイト」を罪と認め、イラクのクウェート侵略が起こり(〜1991年)、日本基督教団が「罪責告白ゆえに国家の大嘗祭に抗議する件」を可決し、関西学院、国際基督教、フェリス女学院、明治学院の各学長が「大嘗祭」に反対する声明を発表し、フェリス女学院大学学長宅には銃弾が撃ち込まれ、長崎市長が右翼団体の男性にピストルで撃たれ、日本で公立の小・中・高の入学式で国旗・国歌が義務化され、天皇の「即位の礼」と「大嘗祭」が行なわれて30年、ローマ教皇がカトリック教会の過去の罪を謝罪し、日本基督教団が「部落解放方針」を策定して20年、「砂川政教分離訴訟」で違憲判断が示され、「改正臓器移植法」が施行されて10年、パリで「イスラーム国」による連続襲撃事件が発生し、「パリ協定」が採択され、エジプトで最古の「マルコによる福音書」のパピルス断片が発見され、国連が「核兵器廃絶決議案」を採択し、日本基督教団による「再結成第1回全国信徒大会」が行われ、「安全保障関連法」が可決し成立して5年の年なのです。

さて、新年早々、アメリカとイラン、そして、この二つの国とこれに関わる国々の緊張関係はこれから先、どうなるのでしょうか。2019年12月にイラクにある軍事基地がシーア派武装組織に攻撃されたため、それに対する報復がアメリカによってなされて関係が悪化し、アメリカ大使館前で暴動が発生、今年1月3日にアメリカによるイランの軍事司令官殺害がなされ、さらにこれに対して1月8日にイラクの米軍駐留基地へのイランによるミサイル攻撃がなされましたが、死者も出ず、この問題は経済的な措置で解決されるのでしょうか。

既に2019年10月30日に沖縄県は普天間米軍基地の名護市辺野古への移設計画をめぐり、国土交通相が同県による辺野古埋め立て承認撤回を取り消す裁決をしたのは違法だとして裁決の取り消しを求める訴えを起し、最高裁に上告しています。米軍基地が普天間基地にあるのも問題ですが、辺野古埋め立てがなされないように、その行く末が懸念されています。最終的に日本の米軍基地はグアム移転になるのかどうかということでしょうか。

ところで、「クリスマス」に読まれる聖書箇所の話ですが、およそ2000年前に現在の「イスラエル国」がローマ帝国の支配下にあって、「ユダヤ」と呼ばれていた頃に(今とは多少、国の形が違います)、主イエスはお生まれになりました。新約聖書ルカによる福音書2章8節以下では、その時、ユダヤのとある地域の野原で野宿をしながら、羊飼いたちが羊の群れの番をしていたことになっています。おそらく外で焚火を焚いて過ごしていたのではないかと思われます。もし日本だったら、12月に、例えば関東地域で野宿をするとなると、夜はとても寒いですから、難しいかもしれません。住む所が無く路上生活をせざるを得ない人々の事を覚えます。現在、「羊飼い」という職業が日本にあるかどうかという問題もありますが、しかし、主イエスが暮らしておられたユダヤの地域は場所によっては、冬でも割と暖かく、夜でも外で過ごせたようなのです。

実際に、主イエスは12月にお生まれになったかどうかも分かりません。しかし、イスラエルの幾つかのお天気関係のサイトで、ここ数年のかつてのユダヤ地域の12月の気温を調べてみますと、「ガリラヤ」(ティベリア)で10度〜22度、「ベツレヘム」で6度〜18度、「エリコ」(英語では、“Jerichoジェリコ)”と発音する)で11度〜23度の気温となっていることが分かります。現在では「ヨルダン川西岸地区」(パレスチナ自治政府〈パレスチナ国〉の一部)になっている地域もあります。さすがに、さらに北の地域(レバノンとの国境近く方面)では寒さがより厳しいのかもしれませんが、偶然にも、地域によっては焚火を焚いて毛布に丸まれば、野宿出来ないこともない気温です。いずれにしても、それで「クリスマス」が無くなるわけではありません。「クリスマス」をお祝いすることの意味が大切であるからです。

毎年、キリスト教会の暦では「アドベント(待降節)」から一年が始まります。(「アドベント」については雑記帳の「2009年11月29日(日)」の項目、「クリスマス」の起源については雑記帳の「2004年12月18日(土)」の項目をそれぞれ参照)

藤崎教会では既に「クリスマス」の諸行事を終え、新しい一年が始まりました。今年はまず1月12日(日)の礼拝後に「沖縄」についての学習会、1月19日(日)には今年の春、津軽のキリスト教主義学校の一つである東奥義塾高等学校を卒業する予定の生徒たちを祝福する礼拝を行います。また2月11日(火)には北西地区社会委員会他共催で「2020年 思想・信教の自由を守る『2・11市民集会』」を弘前市で行います。今回は講師として平良愛香氏(日本基督教団川和教会〈横浜〉牧師、平和を実現するキリスト者ネット事務局代表)をお招きし、「沖縄」についてのお話をお聞きします。

今年、ここ青森県津軽地域では1月の段階で、雪が思ったより少ないのですが、今までの経験では12月、1月の雪が少ない時、2月や3月になると、雪が沢山降るということもありましたが、今年はそれとも違うようで、どうやら2月、3月も雪は少ないようなのです。しかし、このことはリンゴ栽培に影響を与えるということも覚える必要があります。リンゴ栽培にはある一定の気温と水分が必要とされるからです。

ちなみに私はお正月に白みそ仕立ての「お雑煮」(関西にいたことがあるので)を作りました。また、いただきものですが、津軽の郷土料理「けの汁」、その両方どちらも美味しかったです。

この年も皆様にとって平和の主による恵みに満ちた年になることをお祈りします。

 

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