天安号の軍・民合同調査団の報告に対して、 

 

1)市民グループと野党からなる団体の声明

 

2)韓国長老教会の声明が出されています。ぜひ転送して広めてください。

 

 

 

(背景説明)

 

1.「国際調査団」とは名ばかりで、米国・英国・カナダ・オーストラリアという、米国の「親友同盟国」(日本はこれには入れません)が、ロシアが入るのを拒んで結成されたのですが、現場には近づかなかったようです。下記の声明二つとも、韓国の軍と民間人の調査であることを明確にしています。

 

 

 

2.天安はコルベット(哨戒艦。大きめ)と言われるものの戦艦仕様ではないかと思われます。写真には砲門2つ。タイムズや下記の声明では warship (戦艦)としています。

 

 

 

3.防衛大臣・国家保安員・軍指揮官などの「北朝鮮の関与は皆無」という発言が4月始めに発表されコリアタイムズなどに掲載されていましたが、現在韓国のマスメディアはすべて日本と同様に横並びで、「(韓国の挑発によるものでない)北朝鮮の魚雷攻撃」により「天安にあたらずに、衝撃波と泡の影響で、天安の船体が二つに割れた」という発表をしています。なお「北朝鮮の関与はない」という国防関係トップ数名の発言が当初各種新聞に載っていたのに、日本のメディアではまったく掲載されていなかったように思います。

 

 

 

4.沈没現場は40メートルの浅瀬です。(これは余談ですが、米海軍船艦の元船員によれば、潜水艦は船体を沈めて隠れるには水深2530メートル必要とのことで、40メートルでは隠れようがないそうです。)

 

 

 

5.調査に参加したShinさんによれば、1.魚雷の貫通痕はない(*だから政府は「衝撃波と泡」を持ち出したのかもしれません。)2.魚雷の破片が船内にない 3.船体が割れた付近の遺体がきれいであった 4.付近で魚の死体が大量にあがった事実がない 5.二つのスクリューの5枚の歯がすべて曲がっていた(*衝撃波だけではそうはなりません)その他、さまざまな疑問があるそうですが、Shinさんがあげていなかった。他の疑問点も下記声明中に挙げられています。

 

 

 

鳩山首相が中国に北朝鮮への圧力に協力するように依頼したようですが、大変残念であるとともに、韓国国会野党(以前の与党も含め)が下記の声明を発表しているようなこの「でっちあげ」に日本の政界が味方していることが、恥ずかしく思われ、またこれにより、沖縄の基地建設や、本土への軍事訓練、防衛予算の拡大、機密情報保護強化、などをすべて正当化し、官僚と米国のいいなりに決められてしまいそうな懸念があります。日・韓の政権とマスメディアは、米国支配の下、あまり大差ないようなものであることが、今回よくわかりました。日米・韓米同盟があるかぎりそれが両国市民の民主主義の限界なのでしょうか。それでも韓国の市民グループなどは未来を信じ力強い声明を出していて、勇気づけられます。どうか、お知り合いの国会議員やメディア関係者に知らせてください。

 

さとう-anatakara.com/petition/index2.html-

 

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http://nobasestorieskorea.blogspot.com/2010/05/text-fwd-statement-on-current-state-of.html

 

Statement on the Current State of Affairs for Peace on the Korean Peninsula  May, 29th, 2010

 

朝鮮半島の平和のため、現在の状況に関する声明   2010529

 

私たち韓国の市民団体は、戦艦(warship)天安号の事件により引き起こされている現在の危機と対立を解消し、民主主義・共存・平和という私たちの目標に向かう大きな一歩を踏み出すため本日ここに集った。韓国海軍戦艦Cheonan326日かなり不可思議な沈没をして以来、私たちの団体はその悲劇的出来事を共に悲しみ、その原因を明確にしようとし、再発を防止するため包括的な対応策を提示する努力をしてきた。

 

 

 

しかしながら、一握りの政府と軍の関係者が「国家の安全保障」・「軍事機密」を装って、関連情報を厳重に管理し、それによりこの戦艦の沈没事件についての真実を究明しようと求める憂慮した市民の自発的な行動を妨害している。時期尚早の結論に達することについて李政権自ら警告し続けながら、その後必要な捜査が完了する以前に、説明のない仮説をいくつか含む報告を公表し、それにより多くの疑問を生じさせた。この捜査は自らの利害を持つ軍により行われ、軍が(調査団における)その役割を表面上ごまかしており、それゆえ非難されるべきであった。

 

 

 

さらに、その調査を見直す十分な時間を市民や国会に許すことなく、李政権は性急にかつ一方的に、国民の総意形成もなく、北朝鮮に対する危険な軍事的・経済的・外向的な対抗措置を発表した。

 

市民の皆さん!

 

平和と関与政策が一貫して追求されていた頃に、このような軍事的緊張を目の当たりにしただろうか? 現在私たちは岐路にあり、国家の安全保障問題が権力政治のために乱用され人々に真実を隠蔽していた、その冷戦期の冒険主義的政治・外交に戻るのかどうかを決める必要がある。この無謀なアプローチを、未来志向の平和的現実主義と比べてごらんなさい。後者は民主主義的過程を強調し、行政と軍事部門による権力乱用に抑制と均衡を与え、挑発的なスローガンよりは平和と共存のため方法を求めるものだ。

 

この点から、私たちは下記の意見を表明する。

 

 

 

第一に、南北コリアの両方が即座に軍事対立をやめるべきである。なぜならそれが朝鮮半島を戦争と経済危機に至らせるからである。南側は、北コリアに対するその一連の危険な軍事的方策と経済制裁を撤回すべきである、なぜならそれらは、なんら社会での討論も、国会内の審議も、関係各国との話合いもなく公布され施行されたからである。さらに北側もまた、挑発的な言葉と過激な軍事行動を控え、その代わりにこの戦艦の事件についての真実を発見する理性的な過程に協力すべきである。

 

 

 

第二に私たちは、この事件の事実を明確にするための追加の方策を採ることを韓国政府に求めるが、それらの方策は戦艦天安号の沈没に関し残っている幾つかの疑問に答えられるものであるべきだ。

 

第三に、韓国政府とマスメディアの両方とも、近づく地方選(62日)での自らの既得権益を伸ばすためにこの事件を操作すべきではない、なぜなら地方選は、韓国市民の社会福祉に直接関係しているからだ。政府と与党は、事件の調査結果を時期尚早に公表すること、また無謀な軍事対抗措置を発表することが、なぜ必要であったのかを説明すべきである。加えて(この出来事に関する)政府の報告と措置について合理的疑問を挙げているに過ぎない有権者に圧力を加えるため、多大な政治的・法的権力を乱用することを直ちにやめるよう、私たちは政府に求める。

 

 

 

 

 

あなたに訴えます!

 

 

 

現在の朝鮮半島の危機は、私たちの意図したものでないのに発生したが、しかし私たちには、この問題の真の原因を解明し、それを適切な方法で解決するための手段を求める責任が当然にある。それは私たちの今後の民主主義と平和に直接関係している。平和を達成するため、私たちの叡智と勇気を奮い起こす時だ。

 

529日午後3時に、真実を暴き、朝鮮半島に本当の平和を達成するため、私たちの意思を示そう。今日から始めて、毎晩、この半島に平和のキャンドルを掲げよう。62日選挙の日に、私たちは、この国の現在の状況と今の政権下のこのときを、市民としての義務の良識で裁き、私たちのための民主主義・共存・平和に向かうこれからの道を切り開くだろう。

 

 

 

 

2010526

 

91の市民団体、5つの(国会内)野党、104名の個人

 

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http://nobasestorieskorea.blogspot.com/2010/05/text-fwd-comments-on-announcement-of.html

 

May 29,2010

 

COMMENTS ON THE ANNOUNCEMENT OF THE JOINT CIVILIAN-MILITARY INVESTIGATION GROUP'S CONCLUSION

軍民合同調査団の調査の結論発表に関するコメント

 

 

"Nothing is covered up that will not become known" Luke 12:2 

 

「隠されているもので知られずに済むものはない」(ルカ伝122)―

 

  

 

私たちPROK(*韓国基督教長老会)は、韓国社会の民主主義、平和、生活のため祈り続ける団体であるため、韓国海軍船天安号が北朝鮮の潜水艦による魚雷攻撃で沈んだという、JIG (* Joint Civilian-Military

Investigation Group軍民合同調査団)の調査結果の声明に対し、いくつか問題点を提起する。

 

まず、私たちはJIGの捜査は最初から公平で客観的ではあり得ないことを指摘する。防衛省と軍は、共に今回の事件に最大の責任があるが、その両者が捜査全体を指揮した。両者はまた、62日の選挙運動の開始第1日目に間に合うよう、性急な発表を行ったが、それはその背景について疑問を残した。もし46名の若い船員の死を何らかの政治的な目的のために利用する意図があるのなら、それは彼らを再び殺すことになる。

 

 

 

JIGの発表は何一つ説明せず、韓国の人々の間に多くの疑問を残したい。私たちは今、下記の疑問点を問うものである。

 

・私たちは、沈没の決定的瞬間がビデオ(TOD)にないのかが理解できない。JIGは無線の交信記録とCheonanCCTV録音を公開しなければならない。

 

 

・もしCheonanが、水面下の魚雷の爆発による衝撃波と泡の影響のため沈んだのであれば、巨大な水中の目撃証言がなければならない。さらに、生存者の大半は、鼓魚雷爆発の一般的な兆候である鼓膜破裂、腸へのダメージ、骨折、裂傷の症状を起こしていない。

 

・当時西海の現場近くには韓国と米国の最新式の艦船が13隻いた。それらはそのときに、合同軍事訓練を行っていた。それらの13隻のひとつが、潜水艦・魚雷・航空機・ミサイル・対潜水艦イージス戦艦を検知し、それらに応戦する戦艦、Cheonanであった。なぜこれら最高技術をもつ艦船のどれひとつ、北朝鮮の潜水艦、あるいは魚雷の攻撃を検知できなかったのか?

 

・(調査中に)故人となったHan Joo-ho下士官はなぜ、船員たちがいた船首や船尾ではなく、第3の地点を捜査していたのか?なぜアメリカ大使と在韓米軍司令官が彼の葬式に出席して、遺族に哀悼の意を述べ弔慰金を支払ったのか?JIGは米国と韓国の艦船の衝突の可能性や、両国艦船艦の誤射に対して、広範な人々が抱く疑念に対する明確な説明を行わねばならない。

 

JIGの発表によれば、北朝鮮の潜水艦一隻が、魚雷でCheonanを攻撃し、まったく検知されずに逃れたという。それは国家の安全保障を担う李大統領が、そういう事態の発生に全責任をとり、韓国市民に対して謝罪すべきであるということを意味する。防衛大臣、合同参謀長、海軍参謀長も同様にすべきである。

JIGの発表はそれらの疑問に何一つ答えず、よりたくさんの疑問を残した。今やそのような韓国の指揮官たちは、責任をなすりつけ合うのをやめ、それを果たすときである。彼らは、上記の質問すべてに答える真実そのものを見つけるため、民間の専門家と野党を含む、新たな捜査団を結成しなければならない。

 

私たちは真実を暴き、その後の対策を講じることに最善の努力行うことを約束しつつ、今一度、亡くなられた船員の遺族に哀悼の意を表明します。

 

2010520

牧師Kwon Young-Joung

 

平和と祖国統一委員会

 

 

牧師Jeon Byung-saeng

 

 教会と社会委員会

 

 韓国長老派教会

 

MLホームページ: http://www.freeml.com/ikutabengoshi

 

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※以上の文は「天安号の軍・民合同調査団の報告に対しての声明」と題して石下直子氏(かながわ憲法フォーラム、盗聴法に反対する神奈川市民の会)より送られて来たメールから本人の許可を得て転載したものです。